「地域のおばあちゃん」参画で学校は変わる! 学校と地域が歩み寄るこれだけのメリット
――なるほど。保護者も今は忙しいですから、地域のおじいちゃんおばあちゃんのほうが助けになってくれるわけですね。
70代ぐらいだと、皆さん元気ですしね。そういう人たちに、どんどん入ってもらうのがいいと思います。
われわれ(花まる)が手伝うとしたら、おじいちゃんおばあちゃんの指導の仕方を指導する、といったことでしょうか。「こういう言い方はしないでくださいね」とか、そういうところでフォローする。
学校側も少しずつ変わり始めている
――ここまでいろいろお話を伺ってきましたが、筆者が日頃、取材している「PTAの問題」と今回お聞きした「学校の問題」って、すごく似ていると感じます。目的が見失われたまま、形式が優先されがちなところとか。
そうですね。僕も実は2年くらい前にPTA会長をやったのですが、PTAは学校の仕組みの中に取り入れられちゃっている部分が大きいと感じました。「ハンコ問題」と同様に、「仕組み」でがんじがらめになっている。
だけれども「何が問題で、どう変えるべきか」という議論はなかなか進みません。
――そうなのです、少しずつ変わってきつつあるとは思うのですが。ちなみに、このご本に「ここ1、2年は校長や教頭先生も頭の柔らかい世代になってきて、学校も変わってきている」と書かれていますが、それは本当ですか?
ええ、大きい流れとして、それはあると思います。僕もこれまでいくつかの学校でやってきて、最初の頃とは変わってきたのを感じます。途中からは、すごく理解したうえで動いてくれる先生が出てきました。
そもそも、私たちが出てきてニュースになっている時点で、変わってきていますよね。今の30~40代の先生も「いつまでも同じことをしていてもダメだな」ということは、わかっていると思います。
――なるほど、学校もだんだん変わりつつあると。
先生がやる気になれば、どんどん変わるんですよ。たとえば長野県の北相木村というところは、先生も村も、ものすごくやる気があるから、いろんな物事が進行しています。すでに、これから武雄市でやろうとしていることの“2年先”くらいの状態なのです。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら