英語を「読めるが表現の幅狭い人」に足りない視点 英語で発想することで、語彙力を生かせる

✎ 1 ✎ 2
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

make OCはとても便利なのですが、makeを多用しすぎないように、他の動詞で書きかえることも意識してみましょう。「可能にする」という意味のenableもその一つです。

例えば、「He kindly helped me, so I was able to complete the transaction.(彼が親切に手伝ってくれたお陰で、会計を済ませることができた。)」を、先ほどの手順にmake以外の動詞を使うという一工夫を加えて書きかえていきましょう。

STEP 1 名詞のカタマリを作る。…He kindly helped me ⇒ His kind help
STEP 2 make OCを繋ぐ。…S made it possible for me to complete
STEP 3 動詞の書きかえ。(make it possible for~ to V ⇒ enable~ to V)
…made it possible for me to complete ⇒ enabled me to complete

他にも、「この革新的なスマホアプリのおかげで、多くの学生が聴解力を高めることができるだろう。」であれば、enableを使って、This innovative smartphone application will enable many students to improve their listening comprehension skills.という英文にすることができます。

基本の「型」からさらに発展させる方法

無生物主語+make OCで作った文を、強調構文(分裂文)にしてニュアンスを加えることもできます。

例えば、先ほどの「His kind help enabled me to complete the transaction.」であれば、his kind helpをIt wasとthatの間に挟んで、「彼に手伝ってもらったからこそ」という意味になるように強調できます。強調されるのは、名詞や副詞(のカタマリ)です。

以下の3つの文を同様に強調構文にするとどうなるでしょうか。

1. Her love enabled me to get through my ordeal.
2.That book helped me (to) finish my homework. 
3.This acute hay fever prevents me from focusing on my work. 
(解答例)
1. It was her love that enabled me to get through my ordeal.
2. It was that book that helped me (to) finish my homework. 
3. It is this acute hay fever that prevents me from focusing on my work.  
*過去のことは、原則「is」ではなく「was」を使います。
次ページ基本の「型」を練習問題で確認
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事