ビル・ゲイツが子供に大金を与えることを厭う訳 2009~2020年、巡り合わせに思い馳せる頃の生声

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2015年〜2020年 《未来》
現存する課題に向き合い、次世代へ夢をつなぐ

いまだにテクノロジーとは、複雑だったり、高価であったり、単にアクセスできないために、多くの人にとって手の届かない存在であり続けています。
――マイクロソフト40周年を迎えた時に従業員に宛てたメッセージ 2015年4月

 

これまでメールを読むのに使っていた30分を、ほかのことに使うことができる。その時間でもっと仕事をしようと思う人もいるだろうが、私としてはコーヒーを飲みながら友人と語らったり、子どもの宿題を見てやったり、あるいは地域社会でボランティア活動をしたりといったことに充ててほしいと思っている。
――Gates Notes 2019年2月27日

 

インターネットがあって本当によかった。
たったいまも驚くべきことが起こっており、それらについて知ることができるのだから。
――TED Interview:Bill Gates looks to the future 2019年5月

 

夢見事だと言われていたことが、いまでは当たり前のように存在している。
なかなか素晴らしいことだ。
――TED Interview:Bill Gates looks to the future 2019年5月

 

どうすれば、社会貢献の活動を楽しく、自分の人生の一部とすることができるのか?
罪悪感に駆られて行うものではなく、自分の情熱や知識を捧げる対象にすることができるのか?
――TED Interview:Bill Gates looks to the future 2019年5月

メリットがマイナスを上回るように

子どもに大金を与えることは、子どものためにはならない。そのせいで彼らが個人的に世の中にどう貢献し、どんな職業につき、どんなことを成し遂げようとしているのか混乱させてしまいかねない。
――TED Interview:Bill Gates looks to the future 2019年5月

 

メリットがマイナスを上回るように、テクノロジーを形作っていかなければならないのです。
――CNN Business 2019年6月25日

 

ビル・ゲイツの生声 本人自らの発言だからこそ見える真実
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フェンスに向かってスイングする時、あなたはできるだけ遠くまでボールを飛ばそうと全力でバットを振る。バットにボールがかすらないこともあるが、大当たりすれば得るものは大きい。
――Gates Notes 2020年2月10日

 

あなたが受け継ぐのは、進歩が可能であることをすでに証明した世界なのだ。戦争から復興し、天然痘を克服し、膨らみ続ける人口を養い、10億人以上の人々が極度の貧困から抜け出すことができた世界なのである。このような進歩は、偶然や運命によってもたらされたものではない。
あなたのような人々が、個々の人生やキャリアに関係なく、人類を発展させるという共通の使命に貢献した結果なのだ。
――Gates Notes 2020年5月5日

リサ・ロガク 作家

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Lisa Rogak

ニューヨークタイムズのベストセラー作家。40 冊以上の本と何百もの新聞や雑誌の記事を執筆。ニューハンプシャー在住。

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