大人になって「英語が上達する人」が外さないツボ 結局、重要なのはインプット?アウトプット?
さて、あなたは何と言いましたか?
そう、Thank you.ですよね。とっさに出てきましたよね。
仮にあなたが寝起きで頭がまったく回っていない状態だったとしても、きっとThank you.は出てくるはずです。これが②です。
英会話で大事なことは「瞬発力」です。短距離走の選手が「よ~い、ドン!」で一気に加速するように、英会話でも瞬発力が大切です。「何を言おうか?」と考えている間に会話はどんどん進み、結局なにも発言できないままその場の会話が終わってしまう……。こんなことがないようにするためには、いつ、いかなるときも「瞬間的に英語を出せる」ようになることが大切なのです。
では、どうすれば瞬間的に英語が出る状態、つまり「使える」状態になるのでしょうか? ヒントは「無意識」です。
英語力は「スポーツの練習」のように鍛える!
僕は英語の授業で「英語は『勉強』するな」とよく言います。英語は頭のよさや、優れた読解力がなくても使えます。幼くても英語圏の子は英語を「使える」ようになっています。この子たちは、数学の二次関数の問題はできませんが、走ったり、ボールを投げたりするのと同じように、英語を話せます。英語は限りなく「スポーツ」に近いので、スポーツを得意にするのと同じように英語を学びましょう、ということです。
では、スポーツはどうやって上達するのでしょうか?
あなたが甲子園を目指す高校球児だとしましょう。あなたはなかなか試合でヒットが打てずに困っています。そんな中、コーチがあなたにヒットを打つためのバッティングフォームを懇切丁寧に教えてくれました。でも、この時点ではあなたはまだヒットを打つことはできません。「知っている」だけだからです。
そこであなたは、全体練習後に何度も素振りを繰り返します。コーチから習ったバッティングフォームとこれまでの我流のフォームでは、打ち方が大きく異なるので、最初は相当意識しながら素振りします。「脇をしめて、腰でバットを振る……」とボソボソ唱えながら、来る日も来る日も、居残り練習で素振りを続けます。
すると、ある日突然、急にコーチからのアドバイスを意識しなくてもバットを振れるようになります。これが「無意識」です。この無意識の境地に達したあなたは、ヒットを打てるようになるでしょう。
英語も同じです。最初は「これが関係代名詞」「主語のあとに動詞がくる」などと確認しながら意識的に英語に取り組みます。これを反復しているうちに、その英文法が、その英語フレーズが無意識に使えるように変わってくるのです。
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