車両は中間に長さ約3.5mの短い車体を配した3車体の構造で、全長は約21.4m。床下に台車がある運転席の直後と中間車両の座席部分に段差があるのを除けば床面はほぼフラットで、低いホームから段差なしで乗り降りできる。座席は長手方向のロングシートで、進行方向に対して直角配置のクロスシートだったF1000形と比べて通路幅をほぼ倍の1.4mに拡げ、車いすでも利用しやすくした。ドアには折りたたみ式のスロープも設置している。
また、地域性の演出として、車内の吊り革の一部は「越前ガニ」と、鯖江市の西山動物園で有名なレッサーパンダをかたどったデザインに。「メード・イン・福井」もコンセプトの1つで、座席表皮は自動車シート表皮材で世界シェアトップの地元企業、セーレンの素材を採用した。
低床でも「普通の電車」
製造は、全国各地の路面電車に低床電車「リトルダンサー」シリーズを納入しているアルナ車両(大阪府)が手がけた。F2000形は同社が「リトルダンサー タイプL」と呼ぶ、シリーズ中でも大型のタイプだ。同社の田島辰哉社長は、「低床車両だが、できるだけ『普通の電車』にしようと思って造った車両。福鉄は路面区間もあるがほとんどは鉄道線なので、大型で速く走れる設計にした」と構造上の特徴を説明する。
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