元国税芸人が教える「インボイス制度」の重要知識 わかっているようでよくわからない仕組みを解説
なお、インボイスの登録をしたフリーランスは、登録日から消費税の課税事業者になり、登録日から12月31日までの期間の消費税の申告が必要となります(消費税の確定申告は、毎年行っている所得税の確定申告と一緒にするといいです)。
インボイスは絶対登録するべきか
登録するかしないかは、フリーランスの方が自分で選ぶことができます。しかし、登録しないと、取引先に送る請求書にインボイスの登録番号を記入することができません。
そうすると、取引先は「仕入税額控除」ができません。また、知らない言葉が出てきました。
仕入税額控除とは? たとえば、コンビニはお客に物を売ったときに消費税を受け取ります。一方で、仕入のときには、仕入業者に消費税を支払っています。このように、取引をしていると 「受け取る消費税」と「支払う消費税」が発生します。
確定申告をして納める消費税は、この受け取る消費税と支払う消費税の差額です。そして「支払う消費税」を控除するのが仕入税額控除です。仕入税額控除が多ければ、企業は納める消費税が少なくなりますが、インボイスに登録していない個人事業者と取引をした場合は、納める消費税が少なくならないルールとなっています。
つまり、企業はインボイスに登録している人と取引をしたほうが、納める消費税が少なくなる。制度が始まれば登録をしていない人は仕事が減ってしまうかもしれません。
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