仕事が上手くいく人が「送らない」イラっとメール あなたはどんなメールを不快に感じますか?

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③相手の都合、状況に配慮する

「難しければ、ご連絡ください」「対応が難しい場合は、お声がけください」など、「相手の都合」を配慮した1文を添えると、敬(うやま)う気持ちや気づかいが伝わります。

「以前にもお伝えしたと思いますが…」

イラっとメール2位:余計なひと言

【CASE:納期の前倒しを断るときのメール/社外メール】

×「NGメール」
以前にもお伝えしたと思いますが、早期発送はできませんのでご了承ください。
〇「OKメール」
納品日の短縮が可能かどうか、あらためて担当部署に確認しました。ですが、○○○○○○といった理由から、期日を早めることができかねる状況でございます。○○様のご要望にお応えできず申し訳ございません。何卒ご了承ください。

■悪気がなくても、相手を責めてしまうことがある

2位は、「余計なひと言」メールでした。

余計なひと言が相手を不快にさせるのは、相手を遠回しに非難しているからです。

NGメールの受信者は、「以前にもお伝えしたと思いますが」の言い回しに「イラっとした」そうです。送信者に悪気はなく、「念を押す」意味で書いたのかもしれません。ですが、「同じことを何度も言わせないでほしい」「以前伝えたことを覚えていないのか」と、責められているように受け取る人もいます。

OKメールは、先方の要望をあからさまに拒否するのではなく、「あらためて確認しました」と添えて、「要望に応えようとした」前向きさを示しています。さらに、「申し訳ございません」と謝罪の気持ちを加え、丁寧に断っています。

OKメールのように「相手に協力をする」という姿勢を意識して表現すると、押しの強さがなくなります。

■イラっとさせかねない「余計な一言」の例

「通常であれば、もう少し○○○です」

「無理にとは言いませんが」

「ご存じないかもしれませんが」

「言いたくありませんが」

「できて当たり前です」

「本当に○○○でよろしいのですね」

「メールを読んでいただいていますよね」

イラっとメール3位:上から目線

【CASE:取引先から書類の確認を求められたとき/社外メール】

×「NGメール」
完璧でございます
〇「OKメール」
確認いたしました。こちらにて承ります。大変勉強になりました。お忙しい中、ありがとうございました。

■立場が「下」の人は、相手を評価してはいけない

3位は、「上から目線」のメールです。

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