日本で「ニワトリの足」売る中華料理屋が増える訳 馴染みがないもみじ料理、なぜ中国では定番?

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百味食品の葉さんは「最近は鳥インフルエンザの影響や、もみじを扱う店が増えてきたのか昔に比べて値段が少し上がっていますが、数年前はほとんど無料に近い価格で買えていました」と話す。

農林水産省の統計によれば令和3年に日本では年間で7億羽以上のニワトリが屠殺されている。1日あたりにすると200万羽の計算だ。その数だけニワトリの足もあるはずだが、その一部は中華料理になって日本で暮らす中国人の胃袋に届いていたのである。

大きな袋に入って200円で売られているもみじ(写真:筆者撮影)

韓国料理屋やベトナム料理屋でも提供

もちろん、冒頭でも書いた通りもみじは中国だけでなくアジアの国の多くで食べられている部位だ。韓国料理店やベトナム料理店でも見かけることができる。

2022年10月ごろまでは新大久保にももみじの専門店があったが、やはり日本人向けには厳しかったのか、11月以降、営業業態を変えてしまった。

一方で、専門店ではないが新大久保などでも辛く炒めた韓国風もみじを提供している店は多い。(韓国語だとニワトリの足は닭발と表記する。“タッパル 新大久保”などと検索すると食べられる店がヒットする)。

ベトナム料理店で食べたもみじの唐揚げ(写真:筆者撮影)

ベトナム料理店でも魚醤で炒めたもみじや、唐揚げにしたもみじ、レモングラスと酢で漬けたもみじなどさまざまな調理法で食べられている。日本人にはあまり馴染みがないが、実は美味しいもみじ、試してみてはいかがだろうか。

阿生 ライター

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あしょん / Asheng

東京で中華を食べ歩く会社員兼ライター。大学在学中に上海・復旦大学に1年間留学し、ガチ中華にはまる。現在はIT企業に勤める傍ら都内を中心に新しくオープンした中華を食べ歩いている。(X(旧Twitter)公式サイト

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