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トヨタ新体制に見たレクサスとEVの確かな道筋 従来と違う次世代BEVはプレミアムブランドが担う

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これまで、カーボンニュートラル化=BEV化という切り口で見て、トヨタは取り組みが甘いという見方があらゆるところから呈されてきた。一方、筆者に言わせれば、世界にいる多種多様なユーザーと向き合うトヨタのモビリティーに対する考え方を知れば、そうした批判は誤りだというほかない。

しかし、ヨーロッパやアメリカのとくにプレミアムカーメーカーの動きを見ていると、彼らはBEV化という大波をうまく使って、クルマ自体の価値観のアップデートに臨んでいるようにも見える。そもそもこの流れの発端であるテスラだってそうだろう。環境コンシャスという土台も重要なのだが、それと同時に圧倒的に静粛性が高く、走りが滑らかで、求められればすさまじい加速を披露するといった、新しい体験、新しい価値の製造装置としてBEVを捉え、ユーザーにうまく訴求してみせたのだ。

電動化にあっても情感に訴えられるか

重量が嵩み、動力性能もすさまじいBEVは、いくらBEVとて必ずしも環境に優しいとは言い切れない。しかしプレミアムカーとは、言ってみればつねにそういう存在だったはず。かつてユーザーは6気筒より8気筒、8気筒より12気筒を求めた。今ではメーカーも、そしてユーザーも、そうした嗜好品としてのクルマの究極にBEVを置くようにマインドが変化してきている。そう見ることができる。

実はレクサスは、かつてそうした流れの先頭にいた。2007年に発売されたレクサスLS600hは、V型8気筒5.0Lエンジンと電気モーターを組み合わせたハイブリッド車だったが、車名が示すように狙ったのはライバルの6.0L級V型12気筒に匹敵する動力性能だった。まさにハイブリッドをCO2低減の道具としてだけでなく、嗜好品的なクルマの走る歓びに活用していたのだ。

“プラクティカルな電動化”は、理念として間違いなく正しい。しかしながらプレミアムカーのユーザー層のクルマを選ぶ理由はそれだけではない。電動化時代にあっても変わらず、情感に訴える何かが重要だ。ヨーロッパ、そしてアメリカのプレミアムカーメーカーは、そこをうまく突いている。

新体制発表に臨んだ佐藤恒治・次期社長をはじめとするトヨタの新経営陣


  • (写真:トヨタグローバルニュースルーム、以下同)



















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