芸人とラッパーが「選挙」で見た"政治家の裏の顔" 「劇場版センキョナンデス」が映す政治の世界

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​(左)プチ鹿島氏(右)ダースレイダー氏(©「劇場版 センキョナンデス」製作委員会)
東大中退のラッパーと、新聞14紙を日々読み比べする時事芸人が、選挙演説中の候補者に突撃取材を敢行――。その様子を記録した『劇場版 センキョナンデス』が2023年2月18日より渋谷シネクイント、ポレポレ東中野(東京)ほか、全国で公開予定だ。なぜ映画を撮ろうと思ったのか、そして撮影中に起きた安倍晋三元首相の銃撃事件に、2人は何を思ったのか。プロデューサーの大島新氏、ラッパーのダースレイダー氏、時事芸人のプチ鹿島氏に話を聞いた。

――ダースレイダーさんとプチ鹿島さんが、2人で配信するYoutube『ヒルカラナンデス』のイベント用に撮影していた映像をもとに、今回映画化することになったのですよね。なぜ映画化しようと思ったのでしょうか。

ダースレイダー:(安倍元首相の銃撃があった参院選の)投開票の日に、僕らは高槻にある辻元(清美)さんの選対事務所に行っていたんです。その後配信トークイベントのために移動している車中で、鹿島さんから、「安倍さんが銃撃された1日の素材も含めて映画にしよう」という話が出て。

プチ鹿島:これは絶対記録として残したほうがいいよと。選挙期間中、移動の車の中で僕らがどんな会話をしていたのかもぜんぶカメラを回してもらっていたので。しかも、まだ山上徹也被告の背景もわかっていなかった時期に、それぞれどう思ったのか、映像として残そうと。

安倍さんの襲撃事件の1日も記録

――大島さんがプロデューサーを引き受けようと思った理由も教えてください。

大島:2人からは、2022年の参議院選挙が終わった、7月11日に映画化の相談を受けました。

プロデューサーを引き受けようと思った決め手は、やはり安倍さんが銃撃された7月8日の選挙の現場が記録できていたことです。その日、彼らが「今日1日を記録しよう」とカメラとともに街に繰り出していった映像をみて、強い映像だと思いました。

一方で、彼らが撮影した映像を見ていて、これは僕にはできない、と思いました(笑)。

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