巨匠パク・チャヌク「別れる決心」で深化した真相 ミステリアスな愛の在り様を描いた「大人の映画」

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(写真/トヨダリョウ)
● パク・チャヌク 
1963年生まれ。『月は…太陽が見る夢』(92)で監督デビュー。『JSA』(00)は、当時の韓国歴代国内興行記録を塗り替え大ヒット。続く『復讐者に憐みを』(02)で、強烈で冷酷な自身のスタイルを打ち立て、世に知らしめた。『オールド・ボーイ』(03)が第57回カンヌ国際映画祭において、韓国映画として初となるグランプリを受賞。『親切なクムジャさん』(05/ヴェネツィア国際映画祭コンペティション出品)、『サイボーグでも大丈夫』(06/ベルリン国際映画祭コンペティション出品)とテーマ性のある作品を世に送り出し、『渇き』(09)では第62回カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞。初めての英語作品『イノセント・ガーデン』(13)に続き『お嬢さん』(16)で第69回カンヌ映画祭コンペティション部門上映だけでなく、第71回英国アカデミー賞で英語圏以外の作品賞を獲得。世界中から高い評価を得て、国際的な映画監督としての立場をさらに強固なものとした。6年ぶりの長編映画となる本作は、刑事ドラマ、ロマンス、予想外のユーモアを織り交ぜ、前作までのタブーを破るような衝撃的な作品ではなく、微妙な感情の揺らぎと脈打つ内なる波が共存する深いドラマに仕上がっている。 
(写真/トヨダリョウ)
● 樋口毅宏(ひぐち・たけひろ) 
1971年、東京都豊島区雑司が谷生まれ。出版社勤務の後、2009年『さらば雑司ケ谷』で作家デビュー。11年『民宿雪国』で第24回山本周五郎賞候補および第2回山田風太郎賞候補、12年『テロルのすべて』で第14回大藪春彦賞候補に。著書に『日本のセックス』『二十五の瞳』『愛される資格』『東京パパ友ラブストーリー』『大江千里と渡辺美里って結婚するんだとばかり思ってた』など。妻は弁護士でタレントの三輪記子さん。昨年12月に発売予定だった小説『中野正彦の昭和九十二年』は発売直前に版元によるまさかの自主回収となり、発売の目途が立っていない。 
公式twitter  

映画情報

©︎2023映画『別れる決心』製作委員会 
『別れる決心』
男が山頂から転落死した事件を追う刑事ヘジュン(パク・ヘイル)と、被害者の妻ソレ(タン・ウェイ)は捜査中に出会った。取り調べが進む中で、お互いの視線は交差し、それぞれの胸に言葉にならない感情が湧き上がってくる。いつしかヘジュンはソレに惹かれ、彼女もまたヘジュンに特別な想いを抱き始める。やがて捜査の糸口が見つかり、事件は解決したかに思えた。しかし、それは相手への想いと疑惑が渦巻く“愛の迷路”の始まりだった・・・・・・。 
監督/パク・チャヌク 配給/ハピネットファントム・スタジオ 
2023年2月17日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー 
HP/映画『別れる決心』公式サイト 
© 2022 CJ ENM Co., Ltd., MOHO FILM. 
ALL RIGHTS RESERVED 
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