打ち上げ花火1万3000発の裏方はここまで緻密だ 3年ぶり開催、NARITA花火大会に見た最新の仕掛け

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コロナ禍で2020年、2021年は中止されたNARITA花火大会は2022年に3年ぶりに開かれ、1万3000発の打ち上げ花火に加えて、音楽と花火をシンクロさせた「花火ファンタジア」、観客参加型の「花火deBINGO」、360度方向に広がる「花火タワー」などが披露され観客を沸かせた。

NARITA花火大会
(撮影:川野 剛)
NARITA花火大会
「15th Anniversary 」特別プログラムの千輪菊(撮影:川野 剛)
NARITA花火大会
(撮影:川野 剛)
NARITA花火大会
(撮影:川野 剛)
NARITA花火大会
 観客席から見上げる千輪菊、一斉に小さな花火が開いた(撮影:川野 剛)

世界でもトップレベルの日本の花火技術

花火の評価基準は国によって異なるが、日本の花火の技術力は世界でもトップレベルにある。なかでもユニークなのが、変化菊と呼ばれる伝統的な打ち上げ花火で、花が開くように花火の色が変化する。その仕組みは玉が空中で爆ぜて、内部に入っている複数の星と呼ばれる火薬の粒が燃焼しながら広がっていく。星が光の尾を伸ばしながら放射状に広がるため、菊花型花火と呼ばれる。星の色が変化することで一度に異なる色が出せるのだ。

NARITA花火大会
(撮影:川野 剛)
NARITA花火大会
(撮影:川野 剛)
NARITA花火大会
(撮影:川野 剛)

花火玉をスパッと半分に切ってみると、中心部に玉を破裂させるための「割火薬」があり、同心円状に星が詰められている。この「割火薬」と「星」が多層構造になっている花火を芯入り花火と呼び、何層になっているかで呼び名が変わる。

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