「外見より性格が多数派」アバター同士の驚く恋愛 メタバース上での恋愛はどうなっているのか
さて、10代後半〜20代のデジタルネイティブ世代と話していると、出会いに関する考え方やツールの使い方が、それ以前に生まれた人たちとは大きく異なることに気づきます。特に現在40〜50代の私と同世代の人たちでは、「リアルで会わないとだめ」という意識が強くあります。SNSで知り合ってやりとりしていても、その時点で恋愛関係に発展したり、結婚を意識するということはかなり稀なのではないでしょうか。
しかし、デジタルネイティブ世代では、SNSで気になる異性をフォローして、フォローバックがあったら「存在が認められた」という感覚。メッセージのやりとりが始まれば、「お友達から恋人への昇格もあるかも?」と変化していき、LINEでつながることができたら、「交際」まであと一歩という感覚。つまり、すでにマッチングアプリはいらない世代なのです。
私たちの世代であれば、街やクラブ、イベント会場、海辺などでかわいい子を見かけたらナンパをして、携帯電話番号(少し上の世代だとポケベルだったかもしれません)を交換して異性と仲良くなりました。それが、デジタルネイティブ世代では、「SNSでのフォロー&フォローバックとメッセージのやりとり」なのです。
同じように、WEB検索の感覚も異なります。私たちの世代では、グーグルを使って「合コン 居酒屋」「デート 着る服」「モテる 服」などさまざまなキーワードから検索し、WEBサイトの中から情報をピックアップしています。
しかし、デジタルネイティブ世代はまずはSNSです。写真やショート動画の中から、使えそうなお店や服などを選び、そこからショップサイトに飛ぶという感覚。つまり、SNSの情報はWEBよりも身近で信頼できると考えているわけです。
デジタルネイティブ世代は、盛っているのが当たり前
異性の外見に対しても私たちの世代とは異なる感覚を持っています。例えば、アプリで可愛く加工された女性たちが、インスタグラムやTikTokには溢れています。これを見たとき、どのように感じるでしょうか?
私の場合は、つい、「映える写真や動画で惹きつけているけれど実際はどうなの?」と穿った見方をしてしまいがちです。ですが、デジタルネイティブ世代は、盛っているのが当たり前。
昭和〜平成ではメイクやおしゃれをしてイベントに出かけて出会いを楽しんでいましたが、SNSが主戦場となった令和では自撮りアプリで可愛く見せたり、格好良く見せたりするのが当たり前という感覚なのです。
SNSでは映えさせておいて、そこでの出会いや関係を楽しみ、リアルで会ったならば、そこからがリアルでの勝負。また出会い直したという感覚で、少し新しい関係を築いていくというのも普通なのです。
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