冷蔵庫で「野菜の鮮度が落ちる」残念な保存の仕方 野菜は「収穫後の今も生きている」と心得よう

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冷蔵庫の野菜室
冷蔵庫をうまく使えば今より倍以上鮮度が保てます(写真:RewSite/PIXTA)
野菜の選び方や保存方法、節約の知恵などの発信がTwitterで人気の「野菜のプロ」青髪のテツさん。53万人のフォロワーに野菜の基本から裏技まで幅広い知識を届けている。野菜を冷蔵庫の野菜室で保存している人は多いが、実は多くの野菜は野菜室ではなく冷蔵室やチルド室の方が鮮度を保てるのです。著書『野菜売り場の歩き方』を一部抜粋・再構成して、十数年にわたる青髪のテツさんのスーパーの現場経験から、「野菜の保存の原則」をお伝えします。

「とりあえず野菜室」から卒業しよう

「野菜」だからといって、なんでもかんでも野菜室に入れるのは間違っています。

野菜によって最適な保存温度が異なるからです。

野菜室の温度は3〜7度、冷蔵室の温度は0〜6度、チルド室の温度は約0度。

同じ冷蔵庫の中でも、温度や湿度は各部屋で違うんです。

野菜の種類に合わせて入れる部屋を分けることで、何倍も長持ちします。

例えば、ブロッコリーは最適保存温度が0〜5度。凍らない程度に寒い場所ほど長持ちします。つまり、3〜7度の野菜室だと、温度が高すぎるんです。

冷蔵室に入れた場合、野菜室と比べて2倍以上長い期間おいしく食べられます。

また、室温によっては常温(冷暗所)で保存する方がいい場合も。

例えば、トマトは最適保存温度が10〜13度。寒すぎても傷みの原因になってしまいます。

室温が低い秋〜初春までは、トマトは部屋の冷暗所で保存しておくことで長持ちします。

血糖値を下げ、動脈硬化を予防するリコピンも冷蔵庫保存と比べて60%程度多く残るといわれています。

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