どうなる大谷翔平?エンゼルス身売り撤回で注目 「WS優勝をもたらすという目標を達成したい」
どうなる大谷!?エンゼルスのアート・モレノ・オーナー(76)は23日(日本時間24日)、球団売却を中止し、23年以降も継続保有することを発表した。昨年8月に売却の手続きに入ると発表し、複数の買収候補と交渉を続けていた。年俸総額の更新を約束したが、今季終了後にFAとなる大谷翔平投手(28)との契約に、さらなる注目が集まりそうだ。
エンゼルスの球団売却なぜ中止に?
モレノ・オーナーは突然、売却中止を発表した。「我々はまだやり残したことがあり、球団とファンにとって今後プラスな影響を与えることができると(売却の)プロセスを通じて明確になった。今オフの取り組みで総年俸は球団記録を更新し、ファンにワールドシリーズ優勝をもたらすという目標を達成したい。我々はエンゼルス・ベースボールの次なる章に興奮している」と声明を出した。
球団は昨年10月、早々に大谷と1年3000万ドル(約39億円)で契約を結んだ。今オフのトレード凍結も発表し、昨季29本塁打のレンフロー、先発左腕アンダーソンら積極的な補強を実施。球団売却への布石と見られていたが「話し合いが具体化するにつれ、私たちの心はエンゼルスにあり、ファン、選手、従業員と別れる準備ができていないと気づいた」と一転した。米メディア「ジ・アスレチック」によると、5つの入札候補があり、2月中旬に少なくとも25億ドル(約3250億円)以上と予想される、予備的なオファーが出される見込みだった。
モレノ氏は03年にエンゼルスを購入し、メジャー初のメキシコ系米国人としてオーナー就任。エ軍は04年から6年間で5度の地区優勝も、近年はぜいたく税の支払いを回避するため年俸総額の抑制に熱心で、8年連続でプレーオフ進出を逃していた。これまで買収候補には、NBAウォリアーズのレイコブ・オーナーらが報じられていた。
売却中止の発表を受け、MLB機構のマンフレッド・コミッショナーは「球団所有の継続を大変うれしく思います」とコメントを出した。エ軍とアナハイム市は、29年まで球場のリース契約を結んでいる。
◆エンゼルスの球団売却経緯 昨年8月23日、モレノ・オーナーが「難しい決断だったが、よく考え、私と私の家族は最終的に今がその時との結論に至りました」と売却手続きに入ると発表。9月に中国系南アフリカ人富豪で、ロサンゼルス・タイムズ紙とサンディエゴ・ユニオントリビューン紙を保有し、NBAレイカーズのオーナーの1人でもあるパトリック・スーンショング医師が買収候補と判明した。今年1月にはNBAウォリアーズのオーナーで、エンゼルスタジアムの売店でアルバイト経験があるジョー・レイコブ氏が、「我々オーナーグループが買収に興味を示しているという報道は事実だ」と検討を認めた。また、具体名は不明だが、日本人グループも名乗りを上げたと伝えられている。
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