新入社員は、生命保険に入ってはいけない 勧誘をされても絶対に断るべき理由とは?

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1.国の社会保険制度を知る:あなたはすでに守られている!

諸外国と比べても日本の社会保険制度は充実しています。本当に大丈夫なのか。いずれ破たんするのではないか。社会保険についていろいろな情報が飛び交っています。しかし遠い先のことはともかく、今現在は大丈夫です。むやみに心配することはありません。会社で働き始めると同時に、あなたはこの社会保険に入ることになります。入らなければならないのです。だから否応なしに、あなたは国の保険で守られているのです。まずは、しっかりとこのことを知りましょう。

さて社会保険とはなんでしょうか。あなたが初めてもらう給料。その給与明細を見れば何の保険に入っているのかが簡単に確認できます。健康保険、雇用保険、年金保険です。この3つの保険は会社と皆さんと共同で保険料を負担します。この半分の保険料は給与からきちんと差し引かれています。これからずっと払い続けなければなりません。この他にも労災保険がありますが、こちらの保険料は全額会社負担ですから給与明細に出てきません。

社会保険(健康保険、年金保険、雇用保険、労災保険)については、ネット検索で簡単にその内容を知ることができます。概要だけ知れば十分です。ここで知っておかねばならないことは、すでに国の保険であなたは守られているという事実です(正規職員はもちろん、非正規職員も一定の条件を満たせば社会保険に加入しています。派遣社員は派遣会社のほうで加入しています)。

会社の福利厚生=立派な保険です

2.会社の福利厚生制度を知る:すばらしい保険が準備されている!

福利厚生とは文字通り、従業員の幸福と利益、豊かな生活のために会社が提供している様々な制度のことです。住宅補助、食費補助、慶弔見舞、レクリエーションなどを会社は準備しています。そのためのハンドブックがあれば一目瞭然ですが、なければ人事部や厚生部署に聞いてみましょう。

ここでしっかり確認しておかねばいけないのが「お金」に関する制度です。例えば、社内預金、財形貯蓄、持株会、確定拠出年金、団体定期保険などです。今すぐに利用する必要はありません。ただ、「こんな制度もある」ことを知っておくことが重要なのです。なぜなら、これらの会社の制度は従業員専用のもので、一般の貯金や保険よりも優遇されていることが多いからです。

社内預金ではよく会社の補助が付けられますから一般の銀行預金よりも有利です。また、団体定期保険は日本でもっともお奨めのお得な保険です。いずれも従業員だけが入ることのできる制度です。だからといって慌てて入る必要はありません。将来、必要になった場合に、ゆっくり考えて利用すればよいのです。皆さんは取りあえず、会社がどんな制度を用意してくれているのか、その概要だけでも知っておけば十分です。

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