「自宅ミニマル化」で人生の目標がクリアに見える 身の回りのものはあなたから時間を奪っている
ミニマリズムによって可能になる人生の目標はさまざまだ。たとえば、いわゆる「死ぬまでにやりたいことリスト」もそのような目標に含まれる。
・世界中を旅する
・マラソンを完走する
・紅海でスキューバダイビングをする
・アパラチアントレイルでハイキングをする
・フランス語を学んでパリで一夏をすごす
あるいは、次のようなライフスタイルの変化も目標になる。
・仕事の時間を減らし、子どもとすごす時間を増やす
・体重を減らして運動を習慣にする
・借金を完済する
・副業を始める
・管理に手間がかからない賃貸住宅に暮らし、思い立ったらすぐに引っ越せるようにする
最終的な目標は他者を助けること
そして最後は、私が考えるもっとも満足感の高い目標。それは、他者を助けることだ。前著『より少ない生き方』で、ミニマリズムの配当を活用して妻と一緒にNPOを始めたという話をした。
それは「ホープ・エフェクト」という名前の組織で、親のいない子どもたちに本物の家庭のような環境を提供する活動をしている(ウェブサイトHopeEffect.com を参照)。
孤児にとっても、おうちほどいい場所はない。そして嬉しいことに、現在ホープ・エフェクトは多くの国に広がっている。妻も私も、まさか自分たちが遠い外国に暮らす子どもたちの人生を変えることになるとは思ってもいなかった。それが可能になったのは、すべてミニマリストになったおかげだ。
しかしミニマリズムへの旅を始めたばかりのころは、こんな目標は存在しなかった。自宅をミニマル化する過程で時間やリソースの余裕ができたら、あなたも他者を助けることができる。その方法はそれこそ無数にあるだろう。
・難民に英語を教える
・チャリティ基金を設立、管理する
・以前なら考えられなかったような長期休暇を取って国外のNPOで働く
・養子をもらう
・山のような不用品を寄付することになるチャリティ団体でボランティアとして働く
私にはわかる。あなたもまた、何か人々の記憶に残るようなことを達成したい、もっと意義深い人生を送り、よりよい世界の実現に貢献したいという思いが心のどこかにあるはずだ。ミニマリストになって、時間とリソースに余裕ができれば、その思いをかなえることができる。
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