ガソリン価格は、このまま上昇し続けるのか

米国の石油生産量と在庫量の動向がカギ

ガソリン価格はいったん底打ちしたが、そのペースは鈍い(写真:Rodorigo reyes marin/アフロ)

ガソリン価格は下げ止まったのだろうか。

日本エネルギー経済研究所の石油情報センターは毎週、月曜日の価格を水曜日に発表している。レギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均価格(店頭現金小売価格)は、2014年7月14日の169.9円をピークに下落が続いてきたが、今年2月9日の133.5円を底に6週連続で値上がりし、3月23日の価格は140.4円に。しかし、都道府県別では16道県で値下がりに転じており、「30日の価格は全体として値下がりとなる見通し」(石油情報センター)という。

原油と為替の相場で価格は決まる

ガソリン価格は基本的には原油相場と為替相場の動向で決まる。加えて石油元売り各社の原油コストにはタイムラグや輸入先、軽質油と重質油などの違いが反映される。さらに卸売価格をどう決めるかには、先行きへの思惑なども影響をもたらすため、大手5社の値上げ、値下げの方向感が分かれることも多い。

原油価格は2014年6月のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で1バレル当たり105ドル、ドバイ原油で同108ドルをピークに下落。秋以降はつるべ落としの急落で10月のWTI84ドル、ドバイ87ドルから、今年1月にはいずれも50ドルを割り込んだ。

資源を「爆食」するといわれていた中国の成長が減速、米国以外の景気が全般に低迷して需要が伸び悩む一方、米国のシェールオイル・ガスの開発が進み、供給過剰感が広がったことは大きな構造変化だ。さらに、日米欧の中央銀行による金融緩和であふれた投機マネーが、価格の上下動を増幅しやすい。

一方、円相場は10月中旬の1ドル=105円を底に、10月31日の日本銀行による追加緩和で大きく円安に振れ、足元では120~121円だ。

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