ソニー・ホンダも志向、自動車の「走るスマホ化」 世界最大のテクノロジー展示会にみるトレンド

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ソニー・ホンダのEV試作車
ソニーグループのブースに展示されたEVには常にたくさんの人が集まっていた(記者撮影)

アメリカ・ラスベガスで1月5~8日(現地時間)まで開催されている世界最大のテクノロジー展示会「CES2023」。初日の5日は、数多くの企業関係者や報道陣、一般来場者で会場内はごった返した。

すさまじい盛況ぶりだったのは、ソニーグループの展示ブースだ。披露されたEV(電気自動車)の周りには人だかりがつねにできており、実車を近くで見るためには時間をかけて前に進まないといけない。幅広い国の人たちが興味津々の様子で集まっており、隣にいた中国人の来場者からは、「あなたは日本人だろ。この車のどこがすごいのか教えてくれ」と求められた。

ソニー・ホンダの「AFEELA」が初披露

CES開幕に先立つ1月4日。ソニーの記者向け説明会で吉田憲一郎社長は、ソニーとホンダの合弁会社で製造するEVの第1弾を公にした。

新ブランドの名称「AFEELA(アフィーラ)」も、この場で初めて発表した。2022年9月に設立した合弁会社であるソニー・ホンダモビリティの水野泰秀会長は、AFEELAについて「一度乗ったら離れられないブランドにしたい」と力を込めて話した。

ソニーが披露した新ブランド「AFEELA」
ソニーとホンダの合弁会社で製造するEVの第1弾を披露した(記者撮影)

その心は、エンターテイメントや運転支援機能といったソフトウェアにある。従来のガソリン車は走行性能や制御機能で差別化ができた。だが電池とモーターで動くEVは、そうした車本来の領域で特徴を出しにくい。だからこそ、ソフトウェアが自動車の価値を決める。

ただ自動車本体の価格と比べると、ソフトウェア自体で大きく稼ぐことは難しい。そこで、ソフトウェアで顧客を囲い込み、AFEELAブランドの車を使い続けてもらうことが1つの成功条件になる。

ソニー・ホンダモビリティの河野拓・デザイン&ブランド戦略部ゼネラルマネジャーは、AFEELAを「iPhoneにタイヤがついたようなもの」と例える。iPhoneは音楽や写真などのソフトウェアでユーザーをつかむことにより、端末を買い続けてもらえている。それと同様に、AFEELAも代替の効かないソフトウェアを提供することで、顧客に車を使い続けてもらう戦略だ。

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