中国大陸の一部の地方政府もまた積極的に対応している。例えば、呉敬璉の故郷である江蘇省常州市の政府は市を挙げて、老人と子供、および困っている人々を最優先に無料で解熱剤や抗原検査キットなどを包んだ「健康愛心包」を配り、世論の称賛を受けた。こうした実践によって証明された成功経験から真剣に学び取るべきだと呉敬璉は考える。
現実的な措置で着実な対応を
呉敬璉は、今回のコロナ対策で明らかになったいくつかの欠点について、第18回三中全会(2013年、習近平指導部が発足された年に開催された国家運営の基本方針を定める重要会議)で提案された「国家の統治機構と統治能力の現代化」の道はいまだにはるか遠く、現実的な措置で着実に対処していくしかないことを示していると考える。
(特約作者:郭一川 財新記者:呉素萍)
※原文は12月19日配信
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