大掃除苦手な人は｢正しい体の使い方｣を知らない 運動オンチの人､けがをしやすい人の共通点

運動オンチの人、けがをしやすい人、力仕事をすると必ず腰を痛めてしまう人……。これらの人には、ひとつの共通点があります。それは、下半身をしっかりと使えていないことです。

まずは例として、スノーボードで考えてみましょう。下手な人は、股関節がかたまってしまっているので、腰が引けて背中が曲がってしまっています。そのため、地面からの力をうまく吸収することができず、姿勢も崩れてしまうのです。

このとき、下半身のラインは数字の「2」のような形になっています。これでは、猛スピードで滑降するボード上でバランスを保ちつつ、縦横無尽に方向転換する……といったことはできません。

ではどうすればいいのか？

「背骨→股関節→もも→ひざ→足」の下半身のラインが、アルファベットの「Z」の形になっているとイメージしてみてください。

スノーボードが上手な人は、例外なく、股関節が十分に、やわらかく曲がっています。そのため、地面からの力を上手に全身で吸収しつつ、背中と首がまっすぐな状態をラクに保つことができています。どんなにスピードを出しても上体がブレずに、ボードで雪面をとらえ続けることができるのです。これは、重い荷物を持ち上げるときも同じです。

運動オンチの人は、十分に腰を落とさずに、手先だけで荷物を持ち上げようとしてしまいがち。このとき、地面からの力のサポートを得られなくなってしまうので、足腰の踏ん張りがききません。本来は曲がらない腰を無理やり曲げてしまっているので、腰を痛めることにもなりがちです。横から見ると数字の「2」のようなラインがみえます。