日本人が知らない世界5大炎上事件ファイル2022 児童、偽善、歴史、性別、宗教を不適切に扱った

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・2例目:ブリュードッグ

まだ記憶に新しいサッカーW杯は世界中を熱狂に導いた。しかしその裏でスコットランドのビール会社ブリュードッグが反キャンペーンを展開した。同社ホームページ(https://www.brewdog.com/uk/anti-sponsor-qatar)にはGAMEがSHAME(恥)と書き換えられていたり、THE WORLD CUPではなく、THE WORLD F*CUPと読み替えたりした。

これはカタールにおけるスタジアム建設で多くの外国人労働者が人権侵害を受けたり、亡くなったりしていることへの抗議だった。日本でも報道された。

これの何が問題だったのか。

言行不一致と受け止められても

反キャンペーンを展開した後のことだ。同社が運営するバーでサッカーW杯のもようが放送されていた。さらに、カタールでは同社のビールが販売される契約になっているともわかった。

たしかにスタジアム建設の人権蹂躙を問題にしたのであって、ワールドカップで活躍する選手を批判したわけではない。さらに、世界的なディストリビューターがカタールでも販売したのであって、それもカタールのスタジアム建設とは関係がない。

しかし自らパンクを自称しているビールメーカーとしては“かっこ悪い”と映ってもしかたがなかった。不誠実とか偽善者といった非難が寄せられた。これは企業の姿勢とマーケティングの一貫性を問われた例だろう。

・3例目:ドイツ・ケンタッキーフライドチキン

ドイツでは1938年11月9日に各地で反ユダヤの暴動が起きた。ユダヤ人たちを迫害するもので、襲撃が繰り返されたり、放火が相次いだりした。さらに政府は止めようともせず、絶望的な状況になすすべもなかった。

ドイツではクリスタル・ナハト=「水晶の夜」と呼ばれ、それを繰り返さないように、同日にイベントや討論会などが行われる。

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