欧州議会「カタールから金品」汚職で大激震の背景 副議長が逮捕される大スキャンダルが発覚

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メツォラ氏は2023年に向けた「大規模な」議会改革を行うことを表明し、すでに汚職についての内部調査を行う倫理機関の創設を発表。「ヨーロッパの民主主義は攻撃を受けている」と述べ、「汚職が判明した者は必ず罰する」と言明した。さらに、今後の議会改革については「来年初頭までに準備が整うよう広範にわたる改革のパッケージをまとめる過程にある」と、今年最後のブリュッセルでの欧州首脳会議で説明した。

改革の内容には、汚職を内部告発する人の保護の強化と、第三国との非公式の友好団体との交流の禁止などが含まれる。メツォラ氏は「例えば、欧州議会への出入りが比較的容易な元議会メンバーの活動、透明性登録簿への登録制度、欧州議会へのアクセス制限人物リストを見直す」と付け加えた。

司法調査が行われている間、欧州議会の議員は「カタールの利害代表関係者のアクセス許可の一時停止」することに、ほぼ満場一致で合意した。これにより、カタールに関連するすべての立法作業を一時停止することとなった。

カタールに不利な決議を避けたかった?

今回の汚職疑惑の中心は、中東では横行している贈賄を、カタール政府が欧州議会関係者にも行ったというものだ。とくにカタールで外国人労働者が過酷な環境に置かれ、過労死したり、報酬が支払われていなかったり、さらには性的マイノリティー(LGBT)を排除するイスラム社会で起きている人権問題への高まる批判を抑え、カタールに不利な決議がされないようにする目的があったと見られている。

フランス・ルモンド紙は、欧州議会副議長を含む関係者らが、カタール政府との間で欧州議会の政治的、経済的決定に便宜を図るため金銭を受け取った容疑で、即座に職責を免職されたと報じた。同問題で少なくとも20回を超える捜査が繰り返され、カイリ氏は、所属政党のギリシャ社会党から即座に解任された

また彼女が所属する欧州議会で2番目に大きい会派、社会民主進歩同盟(S&D)も、彼女の会員資格を停止した。「わがグループと私自身は、この汚職事件にショックを受けている」とS&Dのイラチェ・ガルシア・ペレス代表は記者団に語った。

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