欧州議会「カタールから金品」汚職で大激震の背景 副議長が逮捕される大スキャンダルが発覚

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ガルシア・ペレス代表は「失望」を表明するとともに、「法執行機関によって捜査中の国会議員やその助手は、長い手続きが進行中であるため、議会やS&Dグループで行使する責任を放棄させることを決定した」と述べた。その結果として4人の議員が職責を停止された。

その4人のうちの1人は人権に関する小委員会の議長であり、カタールとクウェートのビザ自由化に関する立法ファイルの影の立案者やS&Dコーディネーターで、議会の意思決定に影響を与えられる立場にいた。これらの欧州議会議員のうち、何人が自ら辞任の決定を下したか、またはS&Dの指導部から辞任を求められたかは不明としている。

議会でカタール政府を擁護する発言も

彼らのほとんどが汚職疑惑を否定しているが、同容疑で家宅捜索を受け、ベルギー社民党から停職処分となったマーク・タラベラ欧州議会議員(ベルギー選出)は、今回の汚職事件以前に、カタール政府が人権面で努力していることを擁護する発言を議会で行っていたことが指摘されている。

さらにカイリ氏、タラベラ氏を含む3人が、カタールとクウェートのEU域内を90日以内にビザなしで旅行できるビザ免除に賛成票を投じたことも偶然とは見られていない。

そのため、メツォラ議長は、外部干渉の可能性もあるとして再検討するために、ビザ免除の審議を欧州委員会に差し戻すと発表した。ガルシア・ペレス代表は、過去の過ちから教訓を学ぶために独自の調査を開始したと述べた。

また今回の事件に関連して、現在ブリュッセルで収監されているイタリアの元国会議員アントニオ・パンゼーリ氏の疑惑も浮上した。

フランスのニュース専門チャンネルBFMTVは、2011年付の機密メモの中で、モロッコ大使が西サハラの領有権問題を有利に解決するため、パンゼーリ氏が10年間、モロッコの利益を擁護する言動を繰り返し、金品を受け取っていた疑惑を報じている。

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