「年賀状じまい・マウント」過剰反応する人の盲点 「オンラインの年始挨拶もなし」の風潮が広がる訳

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年賀状
紙の年賀状をやめるだけではない流れが急速に進んでいます(写真:yasu/PIXTA)

12月15日に全国の郵便局で年賀状の受け付けがスタートしましたが、このところネット上をにぎわしているのが「年賀状じまい」「年賀状マウント」という2つのネガティブなフレーズ。実際、Yahoo!のリアルタイム検索に「年賀状」と入力すると、この「じまい」「マウント」に加えて「やめる」「やめた」「やめたい」が表示されるなど、年賀状そのものに対するネガティブな声が飛び交っている様子がうかがえます。

テレビでも12日の「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)で年賀状じまいや年賀状マウントがフィーチャーされ、13日の「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」(CBC・TBS系)でも特集が組まれました。

ちなみに今年の年賀状発行枚数は約16億4000万枚で、ピークだった2004年の約44億6000枚から約63%減。2009年から右肩下がりで毎年大幅減を繰り返しています。

来年の干支は卯年(うさぎ)。前回の2011年用(2010年発行)の年賀状枚数は約38億枚でした(写真:tojiko/PIXTA)

さらに、BIGLOBEのアンケート(20~50代の男女1000人が対象)では、年賀状を「はがき」で送る人は37.8%にとどまり、「LINE」が20.4%、「電子メール」が14.5%、「SNS」が10.0%、「その他」が0.2%。さらに「年賀状は送らない人」は43.1%でした。

ここにきて「紙の年賀状じまい」に留まらず、「すべての年賀状じまい」をした人が増えているようなのです。なぜ急速にこの流れが進んでいるのか。また、「まだ送っているけど、本当はどうしようか迷っている」という人はどうすればいいのでしょうか。

「面倒」を簡略化する一連の流れ

なぜ紙だけでなくオンラインですら送らない人が増えているのか。

まず紙の年賀状をやめた理由としてアンケートや街頭インタビューなどで最もあげられているのが、「面倒だから」「時間がないから」の2つ。紙からLINEやメールなどにすれば、はがきを買ったり書いたり投かんするなどの手間は減り、時短につながるのは間違いありません。

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