女性の率が減ると、伝統的なデートはそれ以上の比率で増えます。女性の比率が1%減るだけで、彼女たちがセックスまでに6回以上デートをする確率は、3.3%も増えるのです。
女性が多くなると伝統的なデートはぐっと減り、その場限りの関係がはるかに多くなることがわかります。さらに、この研究者の近著で明かされているのは、そうした状況では、より多くの女性が嫌な性行為をしたり、自分の望む以上の回数の性体験をしていることです。
私は、セックスをするタイミングや性行為の内容のいずれについても、女性のほうが多い学校では、女子学生が交渉力を失っているのだと解釈しています。
大学のセックス市場が男子学生にとって買い手市場ということは、女性の供給が需要を上回っているということです。もしそうなら、セックス価格は下がっていくはずです。「価格」とは必ずしも男性が女性にセックスの対価として支払う金品のことではなく、セックスするために投資しなければならない額です。
先に、男子学生のほうが多い大学では、女子学生が伝統的なデートをする率がはるかに高くなるということを述べました。男性にとってデートが手間も費用もかかるものなら、買い手市場では伝統的なデートが減ることに不思議はありません。
こうした市場では、女性にセックスに応じざるをえないと感じさせるほど恩を着せるには、男性がいくら払わなければならないかという期待は、男女ともに減って当然です。
男子学生の多い大学のほうが安全
以上の分析でわかるのは、自分の娘の性の乱れを気にする親御さんは、娘に男子学生のほうが多い大学を選ばせるべきということです。これは大学進学期の娘を持つ親にとっては意外かもしれません。
しかし経済学的に考えると、娘をほかの数多くの女子学生とデート市場で競争しなければならない環境に置かないほうが、合理的なのです。
同様に、たとえば風紀の乱れのせいで学生数が減らないかと心配する大学当局にとっても、女子学生を優先入学させることの功罪を再考するきっかけになります。
女子学生を優先入学させることをやめれば、学内のセックスの需給バランスが改善して「価格」が上がります。乱れた性行動の価格が上がれば、学内のカジュアル・セックスの水準は総じて減るはずなのです。
親御さんも、学生さんも、大学当局も、経済学的に考えて決断すべきなのです。
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