唐田えりか「25歳の今、私が思っていることは…」 「自分にとにかく向き合い続けた」2年間を経て

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でも、それを言われたからと言って、やりにくさは感じなかったです。むしろ、本読みの時から徹底的にニュアンスを抜く作業をやったことで、いざ撮影現場で相手と対面した時に初めて感じる思いというか、本読みの時はこういうふうに思わなかったのにな、という心の動きを感じました。

── 徹底してニュアンスを抑えているからこそ、湧き上がる感情があったということでしょうか。

唐田:そうですね、はい。それでも感情を抑え、セリフを大事にしながら、監督の思い描く里美像に近づきたいと思いながらやっていました。

イヤカフ(左耳)3150円、リング4590円/ともにluen(写真:内田裕介(Ucci))

遠藤さんはいまだにつかみどころがなく(笑)、不思議な方

── 里美が智徳に向ける言葉は辛辣で、「(あなたは)人をモノとしか見てない寂しいエゴイストでしょ」とか、普通、心の中で思ってもなかなか口に出せない言葉を連発しますよね。

唐田:はい。でも不思議なことに、そうした言葉も、撮影で遠藤さん演じる智徳が目の前にいると、感じたままにスルスルと勝手に出てくることが多かったです。

それは、遠藤さんとも、役柄同様、お互い良い緊張感を持って、良い距離間でやろうという認識の中でやれたことも大きかったのではないかなと思います。

── 遠藤さんとは、あらかじめお互いのスタンスについて話されたのですか?

唐田:いえ、特に話し合ってはいないんですけど、なんとなくお互いがそういう認識だったような気がします。撮影を終えても、遠藤さんはいまだにつかみどころがなく(笑)、不思議な方というイメージで。智徳も一筋縄ではいかない感じの男性ですけど、遠藤さんにもその要素は大いにあるなぁと思います。もちろん、遠藤さんは智徳みたいにきついことはおっしゃらないですけど(笑)。

── 演じていて印象に残ったり、ご自身に刺さったセリフはありますか?

唐田:もう全部が印象的すぎて(笑)、どれも特別でした。それこそ、女性なら一度は思ったことがあるんじゃないか!?という容赦ないセリフもいっぱいあるので、密かに共感してくださる方も多いのではないでしょうか。

(写真:内田裕介(Ucci))
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