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では、3%の節電を達成するのは実際どれほど難しいのでしょうか。経済産業省が今般の節電要請に合わせて家庭向けに公表したリーフレットでは、エアコンの暖房時に設定温度を22度から20度に下げた場合の節電効果は2.7%、不要な照明をすべて消した場合は4.5%、照明の明るさを下げた場合は1.5%などといった目安が示されています。
しかしこれは一般的な家庭での概算値として提示されているのみで、何台、どれくらいの時間実行すればいいのかといった具体的なイメージがわきづらい印象です。
家庭の電気使用量の統計をまとめた環境省のデータを見ると、2人世帯の電気の平均使用量は12月で約340kWh、1月で約520kWhです。仮にこの3%を節電するなら、単純計算では1カ月あたり約10kWh~15kWhを節電すればよいことになります。これを実現できる電気機器の使い方を試算してみましょう。
エアコンの使用を工夫してみる
冬場の家庭で電気使用が特に多いのはエアコンです。6畳用モデルなら、現在製造販売されているエアコンの暖房時の定格消費電力は500W前後が中心です。製造年や部屋の広さ、運転のモードや強度などによって消費電力は大幅に変動しますが、かりに500Wで計算すると、3%節電のために削減すべき10~15kWhは運転時間約20~30時間分に相当します。
実際には気温などの条件も消費電力に影響しますし、厳密な計算方法は今般の節電ポイントの判定に用いられるものと異なるため一概にはいえませんが、運転時間をざっくり1日に1時間程度減らせば、3%の節電を達成できるイメージになります(※多くの電力会社は1日あたりの使用電力量の平均で判定します)。
照明を消す場合はどうでしょうか。こちらも商品のスペックにより個別差がありますが、LEDのシーリングライト8畳以下用の場合、消費電力は約30W程度です。電気使用量10kWhは、約330時間分の点灯に相当します。
1日に10時間、毎日点灯時間を減らせば、1台で1カ月の電気使用量を3%カットできる計算になりますが、あまり現実的ではないかもしれません。照明1台だけで節電するよりは、複数の照明の点灯時間を数時間ずつ消すとか、他の電気製品と組み合わせて節電をするのが取り組みやすいのではないでしょうか。
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