最大5000円分超「節電ポイント」の賢いゲット方法 節電プログラムに申し込むだけで2000円分

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ちなみに環境省のデータによると、LED照明を使用している住宅は使っていない住宅よりも世帯の電気消費量が多い傾向があるようです。他の家電製品や部屋の広さなどの影響も十分にあるでしょうが、LED照明の消費電力が少ないからと漫然と点灯しつづけていると、思いのほか消費していることもあるかもしれません。

上記の試算はあくまでも一例で、実際の消費電力や家庭の電気使用量は気温や電気製品のスペック、使い方などによってかなり変動します。去年にどれほど電気を使っていたかによっても、今年の3%カットの難易度も変わってくるでしょう。

いずれにしてもほとんどの家庭では、寒いのに1日中暖房を全くつけられないとか、照明をつけずに真っ暗ななかで過ごさねばならないといったレベルではないはずです。まずは自宅で使っている家電製品で、必要以上に電源を入れているものがないかを改めて確認してみるといいのではないでしょうか。

来年春に4割増も、続く電気料金値上げ

電気料金はこのところずっと値上げ続きです。使用電力量が月に260kWhのモデル世帯・主要プランの場合、今年12月分の電気料金は東京電力で9126円と、昨年12月の7485円よりも1500円以上高くなっています。過去20年でこれほどの水準だったことはなく、家計に大きな痛手になることは間違いありません。

しかも値上げの波は全国的にこの先もおさまる気配がなさそうです。東北電力や中国電力、沖縄電力などは先月末、来年4月からの値上げを発表しました。モデル世帯で4割近く料金が上がる地域もあります。

このような状況では、最大5000円分とはいえ一度きりの節電ポイントは正直なところ焼け石に水かもしれません。省エネやポイントはもちろん大事ですが、家庭での努力にも限界があります。また、新電力などでは節電プログラムを行っておらず、値上げ対策をしづらいケースもあります。厳しい冬を乗り越えるために、国を挙げた一層の家計支援策が望まれます。

加藤 梨里 FP、マネーステップオフィス代表取締役

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かとう りり / Riri Kato

保険会社、信託銀行などを経て2014年にファイナンシャルプランナーとして独立開業。家計相談、セミナーや雑誌・ウェブサイトでの執筆を中心に活動。慶應義塾大学SFC研究所上席所員として、健康増進とライフプランの関係をテーマに研究活動も行っている。https://moneystep.co

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