「二子玉川マダム」が朝7時にスタバに行く理由 東急沿線に40年住んでわかった「街の魅力」の鍵

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それが2000年代になってから再開発が進み、風景は一転した。タイムスパークはなくなり、東急ハンズや東急ストアもなくなった。

代わってライズができ、タワーマンションが並んだ。ライズには文教堂書店の大型店と、別の棟に蔦屋家電が入った。蔦屋家電は家電も置く蔦屋書店だ。ライフスタイルの提案がコンセプトらしい。広い公園もできた。

変化というのは恐ろしいもので、新しい建物がいろいろできると、以前はどんな風景だったのか思い出せない。

早朝営業のスタバにやってくる客とは?

蔦屋家電ができたばかりのころ、雑誌の仕事で取材した。たしか開店前の8時ごろに取材したのだった。蔦屋家電にはスタバが併設されていて朝7時から営業している。

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こんなに早くから開ける必要があるのかとマネージャーだったか広報担当者だったかに訊ねると、二子玉川には子供を幼稚園(注・保育園にはあらず)に通わせている家庭が多く、子供を幼稚園に送った後の母親たちのために早くから開けるのだといっていた。

彼女たちは朝からフルメイクでオシャレもしているので、そのまま帰るのは忍びないというか、ママ友たちとおしゃべりもしたい。そんな母親たちと、犬の散歩をする人たちのために朝から開けているのだ、と説明された。

そのときは、「またまたぁ、話を盛っちゃって」と内心思いながら「ふむふむ、興味深いお話ですなあ」と頷いていたのだけれども、本当にやってくるのだ、幼稚園マダムたちが。みなさんおきれいで、お召しものも高価そう。センスもよくて。「ニコタマダム」って実在するんだ!と驚いた。

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