グローバル金融大手、中国資産へ一段と強気に 劇的転換の背景に中国の成長支援方向へのシフト

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グローバル投資家の懸念に耳を傾ける   

ただ、海外投資家が慎重さを捨て去る用意があるわけではない。ここ数カ月に中国へのエクスポージャーを削減した企業の多くは、早期にそれを回復させる意欲はほとんどない。中国指導部が一段とイデオロギー色の強い政策を追求しているとの懸念がある上に、欧米との関係は依然緊張をはらんでいる。

    しかし、年間ベースで20年超ぶりのポートフォリオからの資金流出や同国として過去最大級の株安の中で、中国指導部はグローバル投資家の訴えに従っていないにしても、少なくとも懸念に耳を傾けているようには見える。

バンク・オブ・アメリカ(BofA)の中国株調査共同責任者、ウィニー・ウー氏(香港在勤)は「利益をもたらす効果がある限り、投資家は戻ってくるだろう」と分析した。同氏のチームは最近、中国株に強気に転じた。

原題:Wall Street Wants Xi’s Money-Minting Markets to Come Back (1)(抜粋)

--取材協力:、.

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著者:Sofia Horta e Costa、Tania Chen

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