4000万円の豪邸を120万円で買ってわかったこと 地方にある「わが家」は別荘としても使える

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もう1つ、僕が投資している物件をご紹介します。この家は北海道旭川市の知り合いの不動産会社から、「安い家が出ました」と連絡があって、1円で購入した物件です。

現在は、北海道の活動拠点として、「自宅」兼「事務所」、時々「別荘」のように使っており、リフォーム用の資材庫としても活用しています。

3LDKの室内は経年劣化によってシミが目立っていましたが、最初から賃貸に出す気はなく、自分で使うつもりだったから、何もリフォームはしませんでした。ここに行くのは、年に2~3回くらいで、避暑地として夏の間しか使いませんが、ホテル代がかからないので助かっています。

北海道の活動拠点といえば、普通は札幌を考えるのでしょうが、地図を見てもらえばわかる通り、旭川というのは北海道のほぼ中央に位置しています。僕は日本全国どこへ行くにも高速道路は使わず、下道をクルマで走って向かいます。旭川に行くだけでも大変ですが、周辺の地価が圧倒的に安いというメリットがあります。家投資をするためには、経済の中心地ではなく、立地の中心地であることも大事な要素となります。

札幌を拠点にしても、その周囲は土地の値段が高いため、安い家の数は限られます。交通の便が悪いことは最初からわかっていますが、旭川の方がはるかに家投資には向いているのです。

1円で買えた理由は「遺産相続」

この家が1円で買えた理由は、「遺産相続」が関係しています。

立地的には、旭川でもとくにいい場所にあり、建物を解体すれば、土地だけで何百万円かで売れるようなところですが、遺産を相続する立場の人たちが揃って受け取りを拒否したため、僕のところに1円で回ってきたのです。

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その家を相続した場合、いい場所にある物件ですから、相続税評価額は200万円とか300万円くらいになって、相続した人は多額の相続税を支払う必要があります。それを第三者に1円で売ってしまえば、土地の価値というのは売れたときの値段で決まりますから、そこは「1円の土地」となって、高額な相続税を支払わなくても済むのです。

相続する側からすれば、普通に売っても税金で持っていかれるだけならば、持ち主が生きている間に、いくらでもいいから早く売ってしまおう……と考えたわけです。こうしたことは、遺産相続ではよくある話です。

永野 彰一 投資家・事業家

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ながの しょういち / Shoichi Nagano

1990年生まれ、東京都出身。早稲田大学法学部卒業。14歳の時に取得した「乙種第4類危険物取扱者」を手始めに、100を超える資格を高校在学中の2年間に取得。最年少取得記録を多数保有している。プロの雀士でもある。現在は不動産投資家として活動し、全国に数百の山や戸建て、アパートなどを所有。「山王」と呼ばれている。テレビ東京『日経スペシャル ガイアの夜明け』などメディアにも多数出演。著書に『一生お金に困らない山投資の始め方』など。

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