破綻した暗号資産業者のトークン価値は5億ドル 仮想上のプラットフォームで驚くほどの時価総額
破綻した暗号資産(仮想通貨)交換業者FTXのトークン「FTT」は明らかに使い道がないにもかかわらず、依然として5億ドル(約700億円)の時価総額がある。
FTX破綻は仮想通貨の世界に暗い影を落としており、それが解消されるまでに何年も要する可能性があると業界関係者は話す。FTTは昨年9月に85ドル近くの高値を付けた後、約98%下落しているにもかかわらず、仮想上はさまざまな取引所やプラットフォーム上で驚くほどの時価総額を誇っている。
暗号資産に特化した資産運用会社、ビットオフィスのマット・ホーガン最高投資責任者(CIO)はブルームバーグのポッドキャストで、FTTについて「ゾンビコイン」だとし、「価値のない金が5億ドル存在している」と述べた。
ホーガン氏は時価総額がこれほど膨らんでいるように見える一因として、ここ1週間に価格が大幅に変動しているFTTにアドレナリンが出たデイトレーダーが手を出しているためだとの推測を示した。ただ、さらに重要なことには、FTTが「FTXで保有されているため、人々はその大部分にアクセスできないのかもしれない」と付け加えた。
原題:FTX’s ‘Zombie’ Token Still Has a Hefty $500 Million Market Value(抜粋)
--取材協力:、、.
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著者:Vildana Hajric
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