従順なイクメンは、暴発するかもしれない 「鬼嫁」と呼ばれ、夫の実家とも疎遠に

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ゆめ様、あなたのご夫君の場合は、安夫さんたちとは違い、生涯あなたの「こき使い」に「耐える」かもしれません。しかしそれは、「夫婦間の問題で、夫婦がよければ他人がお節介する余地がない」という問題ではありません。

夫婦が優しく思いやりながら、いたわり合って暮らす家庭で、子どもは育てなくてはなりません。一方が耐える関係の両親の下で育った子どもさんの多くは、自分が結婚しても、優しくいたわりあう方法がわからないと言います。つい両親をまねて、わがままになったり横暴な言動になったりして、苦労するそうです。

夫をこき使い耐えさせることが、新しい夫婦関係では決してありません。お互いを思いやり、支え合って暮らす姿を見せながら、子どもさんたちを育ててください。健全な子どもは健全な家庭で育つ、です。私がお話しすることには何でも例外がありますが、これは限りなく、例外のないお話です。

このことは夫婦の問題だけにとどまらず、子どもの人格形成や子どもが築く人間関係全般に影響するのです。

あなたが彼に、子どもを任せて外出できるようになったのでしたら、時にはあなたが子どもを独りで世話し、彼も外出できるようにしましょう。彼のゴルフと友人付き合いの禁止条項も、解きましょう。これは決して、「新しい夫婦関係」という価値観に抵触する行為ではありません。

あなたが友人を取り上げられた場合を想像してください。いくら楽しいわが家でも、それだけでは狭すぎる世界になってしまいます。友人たちと過ごす気分転換をはじめ、友人たちとの楽しい交流が、人間をひと回りもふた回りも成長させ、他人を思いやる生身の経験などから、その多くを学ぶのです。

社会との交流が人の心をさらに豊かにし、想像力を富ませ、仕事に家庭生活に反映するのです。職場と家庭の往復だけという理由で、だんだん魅力を失っていく人を、ご覧になられたことはありませんか?

良好な嫁姑関係を築くことこそが、“新しい”あり方

衣食足りて社会も格段に豊かになり成熟してきた社会では、昔のように嫁姑がお互いのアラ探しをしたり、ささいなことでいがみ合うのは、とても時代遅れで成長しないタイプの人がすることです(一方の努力で、どうにもならないことはありますが)。私の周囲には、驚くほど良好な嫁姑関係の人たちがいっぱいおられますので、そのように感じています。コラムの性質上、なかなか紹介できないのが残念です。

ゆめ様も、お姑さんたちと仲良くなさりたい気持ちをお持ちなのですね。その気持ちを持っておられるだけで、私はゆめ様に好感を持ちました。それで、聞かれてもいないことにお節介を言わせていただきました。

ゆめ様の家族全員のために、誰から見ても健全な家庭を築いていかれることで、お姑さんたちのあなたへの視線も、おのずと変わることでしょう。
 

※ ミセス・パンプキンさんへの相談はこちら

ミセス・パンプキン 『最強の人生相談』『一流の育て方』著者

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立命館大学卒業。ビジネスパーソン向けの家庭問題・人間関係・人生相談の専門家として、東洋経済オンラインで2012年より執筆。最新刊は『最強の人生相談』(東洋経済新報社)。息子であり、『最強の働き方』(東洋経済新報社)の著者であるムーギー・キム氏との共著に、『一流の育て方 ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』(ダイヤモンド社)がある。ミセス・パンプキンへの相談は、こちらのメール、あるいは相談受付サイトで受け付けています。なお相談件数多数につき、過去に類似する相談があった場合には取り扱いません。ぜひ、これまでの連載をご参照ください。男性からのご相談も歓迎しております!

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