ザッカーバーグ氏の存在自体がメタ株回復の妨げ 仮想空間「メタバース」開発に多額の資金を浪費
マーク・ザッカーバーグ氏はフェイスブックの親会社、米メタ・プラットフォームズを世界有数の大企業に築き上げた。しかし、今や同氏自身が歴史的な株価急落からの回復の障害になっていると、一部の投資家はみている。
メタ株は年初来で72%下落。先週の決算発表が株価の新たな重しとなっている。最大の重荷は、同氏が以前からコンピューターの未来像と考えているネット上の仮想空間「メタバース」開発に多額の資金を費やしていることだ。
何年も大きな収入を生み出す公算は小さいと同社も認めているとはいえ、この戦略は利益を抑制している。投資家はメタが多数のソーシャルメディアユーザーに広告を販売することに再び集中するよう望んでいるかもしれないが、同社は構造上ザッカーバーグ氏が全面的に経営権を握っており、これまでと同様、投資家には株を売る以外にできることはほとんどない。
マトリックス・アセット・アドバイザーズのデービッド・カッツ最高投資責任者(CIO)はザッカーバーグ氏について「自分以外の株主が望んでいることに鈍感だ」とし、「経営陣が刷新され、株主をより重視する経営陣になれば、株価は1年で2倍になる可能性もある」と指摘した。
10月31日の米株式市場でメタ株は6.1%下げて2015年10月以来の安値で取引を終了し、ハイテク・インターネット銘柄の幅広い下げの中心となった。ナスダック100指数は1.2%安。
原題:Zuckerberg’s Grip on Meta Frustrates Would-Be Bulls: Tech Watch(抜粋)
--取材協力:.
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著者:Ryan Vlastelica
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