直撃!ふなっしーの"一梨"マーケティング なぜ人気者になれたなっしー?
今やふなっしーの十八番となったジャンプや、お尻を突き出すポーズ「ぷりケツ」も、そうした「一梨シンクタンク」の調査のたまものだった。
「みんなのフィードバックが育ててくれたなっしー。今は何でも数字でわかる便利な世の中なしな。ユーチューブの再生回数もそう、グッズの売り上げもそう。みんなが喜ぶものが梨にもわかるなしよ。
仕事を選ぶのも、グッズの許諾も、スケジュール管理も基本一梨。これなら所属する事務所の都合じゃなくて、みんなが喜ぶことだけをできるなっしー。だから手弁当のイベントとか、ボランティアとか、今も参加できるなっしー。梨は体力勝負のガテン系。こうやって一梨でやってるから、みんなが喜んでくれると思うなしよ」
梨友サポーター
奇跡の背景には、ふなっしーの梨柄(人柄でなく)のファンになり、手助けする強力な「梨友サポーター」の存在もある。
その一人が、博報堂のコンテンツプロデューサー吉田直人さんだ。ユーチューブでふなっしーの動画を見つけたとたん、けなげで熱いそのキャラのとりこに。メール対応もままならない本梨(本人ではなく)の助けになればと、相次ぐ広告関係の問い合わせ対応に奔走している。多いときには1日7~8件もの問い合わせをさばく、梨友が乗じた「クラウドサポーター」だ。
「青臭いことを言っていいですか? みんなのために本気で頑張っているそのひたむきさに、素直に感動してしまいました。ふなっしーは、応援せずにはいられない梨なんです」(吉田さん)
人気者になってからのプロ梨根性もすごいものがあった。ふなっしーは活動限界時間が約15分。それ以上は激しい運動による水分不足と熱が、梨ボディーを痛めつけるとされる。
「夏場のロケが終わったとたん、ペットボトルの水を数秒で飲み干したのを見たことがあります。でもどんなに苦しくても、みんなの前では元気で明るいふなっしーを貫き通す。涙が出るほどひたむきですね」(吉田さん)
公認お守りも激売れ
「去年、香港、台湾に行ったとき、すでに現地ファンが会場を埋めつくしてたなしよ。感動なっしー。喜んでくれる人がいるなら世界じゅうに行きたいと思うなっしー。
海外に行くと、こっちの世界に来たばっかりの頃を思い出すなしなー。知名度がないから、町を歩くと目を合わせないようにする人がいたり。そんななか一人でも食いついてくれる人がいれば、全力で喜ばせたなっしー。タレントとしての需要がなくなっても、幼稚園で子どもたちと遊んだり、地元の梨をPRしたり、本筋をやっていけばいいなしよ」