ドキリと刺激的「ハロウィンスイーツ」の楽しみ方 期間限定のアフタヌーンティーが増えている

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近年のハロウィンスイーツは黒や紫が基調となっており、明るいというよりは暗くておどろおどろしい色使いになっている。目玉を模したデザート、十字架がアイコニックな一品、注射器を象ったスポイト、モクモクと広がる煙など、ドキリとさせられるものが多い。

メニュー名も凝っており、魔女、蜘蛛(スパイダー)や蜘蛛の巣、コウモリや吸血鬼(ヴァンパイア)といった文字が踊る。「目玉チョコレートマカロン」「スパイダーシュー」「くもの巣マドレーヌ」「コウモリのカヌレ」「マカロニ・アンド・チーズヴァンパイアー」といった名前からは、どのような味なのか想像がつかない。

コロナ禍でもアフタヌーンティーは好調

このようなハロウィンアフタヌーンティーは2018年くらいから見かけるようになったが、その傾向は強くなっている。では、なぜ刺激的なものが目立つようになったのか。

コロナ禍にあって、飲食業界ではディナー営業や酒類提供が低迷。その一方で、日中であることや、お酒ではなく紅茶を提供、インスタ映えを好む若い女性が訪れる点で、アフタヌーンティーは好調であった。そしてアフタヌーンティーが好調であること、コロナ禍での日常が確立されるようになったことで、より刺激的なハロウィンアフタヌーンティーが登場してきたのだ。

実際に話を聞くと、プロモーションを積極的に行っていき、盛り上げていきたいという声が多い。

昨今のガストロノミー=美食のシーンを鑑みても、世界的に食のレベルが高まっており、普通においしいものを提供するだけでは、ゲストは満足しなくなっている。その結果、これまで体験したことがないもの、何かしらの驚きがあるものが求められているのだ。

現在は幸いなことに第7波のコロナ感染は小康状態を保っている。ホッと落ち着けるこの時期に、ドキリとする刺激的なハロウィンアフタヌーンティーを楽しみ、リフレッシュしてみてはいかがだろうか。

東龍 グルメジャーナリスト

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とうりゅう / Toryu

1976年台湾生まれ。テレビ東京「TVチャンピオン」で2002年と2007年に優勝。ファインダイニングやホテルグルメを中心に、料理とスイーツ、お酒をこよなく愛する。炎上事件から美食やトレンド、食のあり方から飲食店の課題まで、独自の切り口で分かりやすい記事を執筆。審査員や講演、プロデュースやコンサルタントも多数。

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