リコーは宮城などの5生産拠点が操業停止。主力の御殿場工場は稼働中だが計画停電で一時停止の可能性も【震災関連速報】
リコーの東日本巨大地震による影響は、関東以東の5生産拠点に及んだ。それぞれ、停電や建物の一部損壊などが発生しており、操業停止の状態だ(15日、17時時点)。
操業停止中の生産拠点は、リコー光学(岩手県花巻市)、迫リコー(宮城県登米郡)、東北リコー(宮城県柴田郡)、リコープリンティングシステムズ(茨城県ひたちなか市)、リコー厚木事業所(神奈川県厚木市)の5拠点。
特に影響が大きいのが、東北リコー。印刷機や複写機の部品やトナーなどを生産する拠点で、従業員1000人を抱える。建物は壊滅的な状況ではないが、設備の一部に破損が発生、一部の天井が崩れ落ちる被害も出た。現時点で同社が確認している範囲では、重傷を負った従業員はいないようだ。復帰のメドは立っておらず、生産停止が長引けば、リコーの主柱である印刷機や複写機本体への部品供給が滞る懸念がある。
停止していたリコーユニテクノ(埼玉県八潮市)は15日午前に稼働していたが、計画停電の影響で現時点では一時的に操業がストップ。厚木事業所も操業再開の準備ができているが、計画停電の影響で止まっている状態だ。
また、同社の主力工場である御殿場事業所(静岡県御殿場市)や沼津事業所(静岡県沼津市)も、現在は稼働中だが、今後計画停電の影響を受ける可能性がある。
尚、同社は被災者の救済や復興のために、総額3億円の支援を行うことを決定した。
(梅咲 恵司 =東洋経済オンライン)
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