貯金できない人は「銀行口座の使い方」を知らない 貯まる人は「残高確認」と「使い分け」をしている

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2、お金を安全に保管して利息をもらえる。

現金は落としたり失くしたりしたら、ほぼ戻ってくる可能性はありません。自宅が火事になったら「タンス預金」にしていた現金が燃えてしまうリスクもあります。銀行口座は名義人が決まっていて、口座のお金は名義人の資産です。お金にちゃんと名前がついているのですね。

そして、預金には利息が付きます。銀行では、預かったお金を、お金を必要とする人や企業などに貸し出します。貸した人からもらう利子は銀行の利益になり、その一部をお金を預けてくれたお礼として預金者に利息として支払います。

お金に余裕がある人と、お金を必要とする人を仲介することから、これを銀行の金融仲介機能と言います。

3、お金を借りることができる

自分のお金を預けるだけではなく、借りることができます。個人がお金を借りるといえば住宅ローンが代表的ですね。銀行では、預かったお金の一部は預金者からの引き出しに備えて手元に残しますが、他は貸し出しに回します。

例えば、Aさんから100万円を預かり、10万円を残して90万円をBさんに貸し付けると、最初に預けられたお金が、預金者と借りた人の両方に活用され、計算上は合計190万円になります。銀行が預かったお金を貸し出すことを繰り返すと、合計額はもとのお金の何倍かに膨らみます。みんなが銀行を信用してお金を預けるから可能になることで、銀行による「信用創造」といいます。

銀行は、社会にお金を循環させる金融機関の代表です。そのため、銀行の業務は法律で厳しく規制されてきました。この規制が少しずつ緩和され、かつて横並びだった預金の金利は銀行ごとに自由に決められるようになりました。銀行は金融商品の小売店のような役割も果たすようになり、多くの銀行では、投資の利益が非課税になるNISA口座や、老後資金を準備できるiDeCo(個人型確定拠出年金)も取扱います。

また、2000年以降、次々とインターネット銀行が開業し、大手スーパー・コンビニなどの流通系企業も銀行業務に参入。銀行は大きく変化しています。少なくとも自分が使っている銀行については、ときどきサイトをチェックしましょう。

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