博多大吉「生理でしんどい、を基本に考える」 高尾美穂医師と「生理」について語って見えたこと

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博多大吉さんと高尾美穂さん(写真:宮田浩史)
NHKの『あさイチ』で女性の健康テーマに多く触れ、「これは男性も知ったほうがいい」と痛感した博多大吉さんと、産婦人科医・高尾美穂さんが、生理をテーマに語り合いました。一見して女性に限った問題にも見える「生理」というテーマから見えてきたこととは――。書籍『ぼくたちが 知っておきたい生理のこと』から一部抜粋してお届けします。

なぜ生理について「失言」してしまうのか

大吉:おそらく大半の男性は、気を遣っているつもりなんですよ。女性からしたらぜんぜん足りないのだと思いますが。このすれ違いはなぜ起きるのか……やはり「知らない」からに尽きると思います。気持ちはあっても知識はない。だから、適切な声をかけられない。

高尾:それで、何か言ってかえって相手の気に障るくらいなら、「何も言わないでおこう」「そっとしておくのが無難」ってなっちゃうのかな。

大吉:そう、結局はそれがいちばん、ってぼくも聞いたことあるんですよ。

高尾:現実には〝当たらず障らず〟という対応が多いと思いますし、それが楽だという女性もいます。一方で、「何もしてもらえていない」と不満をもつ人もいる。

アンケートで、「『イライラしている日を把握したいから生理周期を教えて』と言われた」とあります。この回答をされた方はあまりうれしくなかったようですが、人によって、あるいは男性側の聞き方によっては、とてもいいと思うんですよ。「自分の身体のことじゃないから、いつはじまって、いつ調子が悪くなるかわからない。だから前もって知っておけば、こちらもできることがあると思う」と言い添えると、より望ましい形になると思います。言葉足らずだと受け取る側がカチンとくるのはわからなくもない。調子が悪いときに言われたら、素直に受け取れないかもしれませんね。

大吉:そこがむずかしいんですよね~。カップルごとに違うとも思いますし。

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