「オートミール」がコメ好きの日本で認められた訳 いったい誰に買われているのか購買データを分析
次に、オートミールはどのような食べ方をされているかを確認したい。シリアル類であることから、朝食で食べることが大半なのだろうか。ここでは、2人以上家族の主家事担当女性を対象とする、インテージ食卓調査「キッチンダイアリー」で見てみよう。
1000食卓辺りのオートミールの出現回数をみると、調査が実施された2022年4~8月で、
- 朝食:11.40回
- 昼食:4.71回
- 夕食:2.45回
となっている。朝食が多いものの、昼食や夕食でも登場していることが見て取れる。
オートミールの人気メニューは?
続いて、オートミールを使用した人気のメニューはどうだろうか。図表3は、メニューの出現率上位5位だ。
1位のシリアルや4位のヨーグルトは、従来のシリアル類であるグラノーラやコーンフレークなどと同様の食べ方となっている。一方、2位のその他の主食(その他の主食とは、オートミールを主食として、ふりかけ・漬物・納豆などを添えたもの)、3位のおかゆ・雑炊、5位のおにぎりは、米の代わりに用いたメニューである。
オートミールは、主食へとメニューに広がりを持ちながら、朝食だけではなく、昼食や夕食など、さまざまな場面で食べられるようになったことがわかる。前述のように、オートミールの購買層が中高年の女性へと広がったことに加えて、食事場面も昼食・夕食へと広がりを見せた。「人×食事場面」の双方でオートミールの消費が伸長した結果、オートミールの販売金額が大きく増加したと言えるだろう。
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