日立の新車両「ブルース」、欧州でヒットする条件 電化・非電化両用の「3モード」ハイブリッド車

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イタリア鉄道との間では、現時点で合計86編成の納入契約を結んでおり、オプションも含め最大で135編成を納入する予定となっている。運行に必要な認可が得られ次第、早ければ10月にもサルデーニャ島およびシチリア島内で最初の編成が運行を開始する予定だ。

【2022年10月13日19時00分 追記】記事初出時、車両編成数に誤りがありましたので、上記のように修正しました。

日立「ブルース」の側面
日立製の新型ハイブリッド車両「ブルース」。前面は2階建て電車「ロック」に似ているが低床平屋の構造だ(撮影:橋爪智之)

なぜ水素燃料にしなかった?

日立が満を持して持ち込んだ新型車両ブルースだが、そのシステムは電気+バッテリー+ディーゼルのハイブリッド。周りを見回すと、複数のメーカーは水素燃料を使った車両を展示しており、報道陣からはなぜ水素にしなかったのか、という疑問の声も上がった。

共同取材の席上、日立レールイタリア社バイスプレジデントのアルカンジェロ・フォルネッリ氏は「水素については試運転を含め、すでに開発に着手しているが、短期的には既に確立された技術であるバッテリーを用い、その補助としてディーゼルエンジンを搭載する」と答えた。

【2022年10月13日19時00分 追記】記事初出時、社名とコメント内の表現に誤りがありましたので、上記のように修正しました。

日立ブルースのハイブリッドロゴ
側面に入った「ハイブリッド」のロゴ(撮影:橋爪智之)

その理由として、水素燃料車両は車両単体だけではなく、燃料の充填設備を含めたインフラについても整備する必要があるため、現時点では導入にコストも時間も余計にかかる。まさに「充電設備のない状態で電気自動車を使う」ようなもので、規模の大きな鉄道会社ならさておき、地方の赤字ローカル線などへ導入するのはかなり厳しいのが現実だろう。ブルースに搭載しているディーゼルエンジンは最新の環境基準であるEuro6に準拠しており、これにバイオ燃料を使用することで、環境負荷が大幅に低減されるように配慮している。

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