絶望の国・日本では「投資」しないと野垂れ死ぬ 昔は要らなかった金融教育が必須になった訳
私たちが充実した人生を送るためには、生涯にわたって学習が必要であり、その中でも「金融」は、高校生が学ぶべき内容として認められました。
では、なぜ金融の知識が必要なのでしょうか? 金融の知識がないとどうなってしまうのでしょうか?
はっきりといいます。日本の現状では、金融の知識がないと、野垂れ死んでしまいます。
野垂れ死ぬという表現は少し過激ですが、実際に金融リテラシーがなくて困っている人が、大勢いるのが実情。
ですから、政府としても、学校の授業に金融の知識を組み込むことによって、野垂れ死ぬ人、もといお金で困る人を一人でも減らそうとしているのです。
金融リテラシーの知識が必要になったワケ
しかし、妙だと思いませんか? 昔は必要なかった金融リテラシーの知識が、今は政府が学校教育に取り入れるぐらい必要になっている。なぜ、昔はいらなかったものが、今では必要になったのか?
その理由は、環境が変わったからです。
世の中は激変しています。たとえばiPhoneをはじめとするスマホが、日本で普及しだしたのは、だいたい2010年ごろから。私たちが当たり前のように使っているLINEの登場は2011年で、広く使われるようになったのは2013年ごろからです。
以前はなかった産業なども生まれ、それまでは存在しなかった職業も次々と生まれました。ユーチューバーがいい例ですね。たった10年ちょっとの間に、私たちの生活環境は大きく変化し、それに合わせて必要な知識もまた変わったのです。
世の中の変化は速く、激しい! そんな中、お金を取り巻く環境も大きく変わっていきました。それにともない、金融リテラシーという知識が必要になっていったというわけです。
では、実際にお金に関する環境はどう変わったのでしょうか?
ひとつあげるとすると、残念な話ですが、仕事で得られる給料が昔ほど上がらなくなったことです。昔は仕事で当たり前に稼げていたお金が、今は稼げなくなってしまったのです。
下の図は、厚生労働省が公表している平均給与の推移です。
順調に経済成長していれば、賃金もおのずと上がっていくはずですが、全然上がっていませんね。むしろ、2008年のリーマンショックを境に、5%ほど低下しています。
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