警官を取り囲み袋叩き「イラン反体制デモ」の壮絶 22歳女性が拘束され死亡した事件が引き金に

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イラン、抗議デモ、警察
22歳の女性の死をめぐってイラン各地で激しい抗議行動が起きている(写真:AP Photo)

22歳の女性が警察に拘束された後に死亡した事件をめぐり、イランで反政府デモが激化している。目撃者、ソーシャルメディアに投稿された動画、人権団体によると、デモは当局の弾圧に直面し、騒乱が数十の都市に広がっている。

道徳警察に拘束された女性が死亡

近年で最大規模とみられる今回の反体制デモは、エブラヒム・ライシ大統領が国連総会でニューヨークを訪れているタイミングと重なった。マフサ・アミニさんが頭髪を覆うスカーフ(ヒジャブ)の着用に関する法律に違反したとしてテヘランの道徳警察によって逮捕された後に死亡したことを受けたもので、9月17〜18日の週末に勃発した。

人権団体によると、21日の時点で少なくとも7人のデモ参加者が死亡。デモ隊はイスラム共和国の終焉を訴え、「ムッラー(宗教指導者)は消えろ」「イスラム共和国なんかいらない」「最高指導者に死を」といったシュプレヒコールを上げている。思春期以上の女性に頭髪を覆うヒジャブと体のラインを隠す衣服の着用を義務付ける法律に抗議して、ヒジャブを焼く女性もいる。

ライシ政権はデモ鎮圧に向けて治安部隊を大量投入。インターネットと携帯電話のサービスは遮断され、21日にはデモ参加者に利用者が多いインスタグラムへのアクセスも制限された。

ネット上の動画や当局の対応規模を独自に検証するのは困難だが、ニューヨーク・タイムズが知る目撃者から送られてきた動画や写真は、ネット上に広く投稿されている画像とほぼ一致する。これらの投稿には、抗議者(その多くは女性だ)が警察と対峙し、テヘランの町で火の手が上がる様子が映し出されている。

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