マツダ「CX-3」で仕掛ける大胆戦略 国内販売でガソリン車の取り扱いなし!

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「CX-3」の展開でどこまで国内ディーゼル市場を拡大できるか。海外の販売ではガソリン車も販売する

ヴェゼルの人気はガソリン1リッターあたり27キロメートルという、低燃費のハイブリッド(HV)車を設定したところも大きい。2014年には月販目標の倍のペースで売れ、通年の販売は9万6000台と、ホンダの基幹車種の一角を占めるまでになった。同社によると、ヴェゼルは30代~50代のファミリー層を中心に支持を集めているという。

こうした中、マツダが投入するCX-3の仕様には緻密な戦略も垣間見える。ジューク(特別仕様車を除く)やヴェゼルは車高がネックとなって、日本の一般的な機械式立体駐車場には入れることができない。一方、CX-3は車高を立体駐車場に対応させた1,550mmに抑えてある。この点は、都市部の潜在的な需要の掘り起こしを意識した車に仕上げたといえるだろう。

 グローバルで15万台を計画

CX-3はすべて広島の本社工場で生産し、年間販売目標はグローバルで15万台(国内は3万6000台)と、年間20万台のデミオに次ぐ車種に育てる考えだ。エンジンやトランスミッション、車台など、マツダが「スカイアクティブ」と呼ぶ技術を駆使し、燃費性能や走行性能を高めた新車は、全体の7割を占めるまで拡大しており、高成長が続く。2014年度にグローバルで140万台、現在進める「構造改革プラン」の最終年度となる2015年度には152万台の販売を目指している。

マツダの商品展開の狙いは、確実に売れる車を作り、1車種あたりの販売台数を引き上げることで効率性を高め、次の成長につなげること。小飼社長も「台数成長を果たし、それ以降の安定台数を維持する上で、この車種をしっかりと育成していきたい」と話す。国内ではディーゼル車の”覇権拡大”を狙うCX-3。世界展開の成否は、会社全体の成長に直結するといっても過言ではない。

(撮影:尾形文繁)

木皮 透庸 東洋経済 記者

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きがわ ゆきのぶ / Yukinobu Kigawa

1980年茨城県生まれ。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。NHKなどを経て、2014年東洋経済新報社に入社。自動車業界や物流業界の担当を経て、2022年から東洋経済編集部でニュースの取材や特集の編集を担当。2024年7月から週刊東洋経済副編集長。

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