バフェット氏の有力後継候補2人の横顔 グレッグ・アベル氏とアジット・ジェイン氏

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バフェット氏は手紙で後継者についても言及し、「最高経営責任者(CEO)として、取締役会と私が適任と考えている人物がいる」と指摘。「ある部分では私よりも優れた手腕を発揮するだろう」とした。

バフェット氏は具体名は明かさなかったが、チャーリー・マンガー副会長(91)は後継者候補として、エネルギー部門バークシャー・ハザウェイ・エナジーのグレッグ・アベルCEO(52)と、保険部門責任者のアジット・ジェイン氏(63)の2人を挙げた。

資産100億ドルの12%をバークシャーに投資するガードナー・ルッソ・アンド・ガードナーのトーマス・ルッソ氏は「素晴らしい後継者候補だ」とコメント。バフェット氏の後に経営を担う人物の資本構成への取り組みは、健全な高配当などを含むこれまでとは異なる内容になるとの考えを示した。

グレッグ・アベル氏

アベル氏は、自身が統括する電力供給会社と似ていなくもない。つまり、頼りがいがあり勤勉で普段は目立たない存在、ということだ。同氏は自身について語ることはほとんどないが、バークシャーのエネルギー部門を「ミニ複合企業」に育て上げてきた。

カナダ中西部エドモントン生まれのアベル氏は、アルバータ大学で会計学を学び1984年に卒業。2013年に同大学から優秀な卒業生として表彰された時には、家族や友人が動画でコメントし、同氏を温かみがあり、人に好かれる人物だと評した。アイスホッケーが好きで、母親に電話することも多いという。

バフェット氏も同大学の動画で、「(アベル氏は)人間として首席だ」と絶賛。「世の中に賢い人は沢山いるが、中には非常に愚かなことをする人もいる。彼はそのようなことは決してしない、賢い人間だ。意味をなさない言葉を口にしたことは一度もない」と語った。

バークシャーに投資するPaul Lountzis氏はアベル氏について「非常に優れたリーダーで、長年にわたる立役者」と評価。同氏の昇進とバークシャー・ハザウェイ・エナジーの業績がそれを示していると述べた。

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