バフェット氏の有力後継候補2人の横顔 グレッグ・アベル氏とアジット・ジェイン氏

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

アジット・ジェイン氏

バフェット氏は2011年にインドのベンガルールで開いた記者会見で、バークシャーの保険事業を順調に展開してきたとして、ジェイン氏に惜しみない称賛を送った。

バフェット氏は「(ジェイン氏は)自分の仕事を愛しており、私の仕事を継ぐ気はない。もし彼にそのつもりがあれば、取締役会は即座に承認すると思うのだが」とも述べている。

ジェイン氏は1986年にバークシャーに加わり、その直後に当時低迷していたナショナル・インデムニティーの再保険事業の担当者に任命された。バフェット氏は株主への手紙で、ジェイン氏は同事業を「保険業界で唯一無二の大事業として築き上げた」としている。

マンガー副会長は2月28日に公表された株主向けの手紙で、ジェイン氏の再保険事業は、潜在的な可能性、スピード、決意、そして最も重要である「保険事業に特有の頭脳」が組み合わさっていると述べた。

ジェイン氏はインド東部オリッサ州出身。1972年にインド工科大学カラグプル校で工学の学士号を取得後、73─76年にインドでIBMに勤務。78年には米ハーバード大学で経営学の学位を得た。

バフェット氏は2009年の手紙で、「1985年のある土曜日、バークシャーの歴史で極めて重要な出来事が起こった。それはアジット・ジェイン氏が(米ネブラスカ州)オマハにあるわれわれのオフィスに来たことだ。そして私は即座に、スーパースターを見つけたということが分かった」としている。

バフェット氏に関する著作「Secrets in Plain Sight: Business and Investing Secrets of Warren Buffett(原題)」があるジェフ・マシューズ氏は、「数十年にわたりバフェット氏のお気に入りだったことから、アジット・ジェイン氏はバフェット氏がこれまでしてきたように、企業の注目をバークシャーに集める手腕を持っているだろう」と述べた。

*見出しと写真を差し替えて再送します。

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事