「トリセツ・コールセンター」を軽視する人の盲点 リスキリングのための絶好の機会と捉えるべし

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デジタル分野へのリスキリングを始めるにあたっての最大の敵は、「思い通りにならない事態」への対処だと思います。例えば、ネットが繫がらない、ツールが思ったように動かないなど、本当にイライラしますよね。多くの場合は、回復できないのではないか、という不安や、いつまでこの状態が続くのだろうといういら立ち、先を見通せないことが大きな原因だと思われます。

でも自分で調べて原因を突き止めて、自分で解決できるようになると、ちょっとだけ自信がつくのではないでしょうか。次に似たような問題が起きても対処が徐々にできるようになっていきます。

あるとき、突然パソコンに「自己割り当てIPアドレスが設定されているためインターネットに接続できません」という表示が出て、ネットが使えなくなりました。

こういうときに安心していただきたいのは、「(ほぼ)必ず同じ問題が過去に起きていて、ネット上に答えが出ている」ということです。

パソコン上に出ているエラーメッセージをそのままスマホなどで検索すると、過去に同じ問題にぶつかった人が対処方法などをブログなどに書いてくれているのです。検索してみると、この問題は多くの場合、ルーターの再起動をすると問題が解決するということでした。ルーターの電源をオフにして再起動したら、無事インターネットに繫がりました。

もちろん、こういうトラブルシューティングは面倒で、できれば起きないほうがいいに決まっています。しかし、実はトラブルシューティングは、「知らないことを学ぶ絶好の機会」とも考えられるのです。

僕は最近、こういうエラーが起きたり、使い方が分からなかったりしたときには、一呼吸置いて「自分はリスキリングしているんだ」と前向きに捉え直すようにしています。事実、職場でツールに不具合があったりした際に、すぐ対処して直せる人って尊敬しませんか。

デジタルツールを使うということは、こういったトラブルと向き合うことが必ず要求されるので、どうせなら前向きに「リスキリングの絶好の機会だ」と捉えられるとよいと思います。

リスキリングしてデジタルサービスを作る側になった場合、エラーが起きた際には、お客様から問い合わせや苦情が来るわけですから、今からトラブルシューティングに強くなっておくことは、素晴らしいスキルを持つことと同義になります。

ヘルプデスクとの会話も学びの場

トラブルが起きた際、ネットで検索しても答えが見つからない、そんな場面もあるかと思います。

その場合は、サービスを提供している会社のウェブサイトにアクセスし、ヘルプデスクに問い合わせをする必要があります。最近は電話による受付を減らして、リアルタイムのチャットによるヘルプデスクも増えています。

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