聞く人が疲弊「自分を大きくみせがちな人」の特徴 自慢話ばかり話していると相手も疲れてしまう
「ダメな自分、弱い自分を相手に知られても、別にかまわない」「相手が自分のダメなところ、弱いところを許せないなら、別にそれでもいい」と思うことができず、素の自分を相手に見せることに不安を覚えるため、ときには嘘をついてまで、「自分はいかに価値のある存在か」をアピールしてしまうのです。
しかしそれは、人と接するときに、常に鎧をまとっているのと同じことです。
自分自身も相手も緊張させてしまう
これまで、自分を大きく見せようとする人は、なぜ、どのように相手を疲れさせてしまうのかについていろいろと書いてきましたが、最大の理由は「自分を大きく見せようとする人は、自分自身も相手も緊張させるから」だといえるかもしれません。
では、つい自分を大きく見せようとしてしまう人は、いったいどうしたらいいのか。
私が考える「自分自身を受け入れるための方法」について、大事なのは、「常に相手のことを考える」ことです。
たとえばみなさんは、頭がいい人、仕事ができる人、お金や人脈を持っている人が、それを前提とした話をしていても、まったく自慢に聞こえないどころか、むしろ相手が「この人の話をもっと聞きたい」と思うことはありませんか?
その違いはどこにあるのか。
結局は、「相手のことを考えているかどうか」ではないかと、私は思います。
聞き手が「また自慢かよ」「また自己アピールかよ」とうんざりしてしまうとき、話し手はたいてい、自分のことしか考えていません。
「自分を大きく見せたい」「相手に、自分を高く評価してほしい」という気持ちが強すぎて、聞き手の気持ちに思いをはせる余裕がないため、話の内容もひとりよがりで、相手にとって何一つ面白くないものになってしまうのです。
しかし、話し手の中に、「この話をすることで、相手に楽しんでほしい」「この話をすることで、相手とこういう情報を共有したい」という気持ちがあれば、自然と話し方も内容も違ってきます。