聞く人が疲弊「自分を大きくみせがちな人」の特徴 自慢話ばかり話していると相手も疲れてしまう
しかし、人は失敗と反省を繰り返し、少しずつ成長します。
若いうちはどうしても、自己アピール欲求のおもむくままに、自慢したり、話を盛ったり、ときには嘘をついたり、知ったかぶりをしたり、できないことまでできると言ったりしてしまいがちですが、多くの人は年齢を重ねるうちに、「そんなことをしても、場がしらけるだけ」「自己アピールを鵜呑みにしてくれる素直な人もいるけれど、賢い人、経験豊かな人には見破られてしまう」「後で嘘や知ったかぶりがばれたり、『できる』といったことができなかったりすると恥ずかしい」「長い目で見ると評価が上がるどころか、むしろマイナスになりやすい」と学び、過剰な自己アピールを控えるようになります。
そして、過去の失敗から学んだ人は、他の人が過去の自分と同じ失敗をしているのを見ると、すぐにわかってしまいます。
そのため、必死で自分を大きく見せようとしている人と話していると、まるで過去の自分を見ているような気持ちになり、なんともいえない恥ずかしさや居心地の悪さを感じてしまうことがあるのです。
特に、相手が若ければ「これから少しずついろいろなことを学んでいくんだろうなあ」と余裕をもって眺めることができますが、自分と同世代の人、上の世代の人がやらかしているのを見ると、共感性羞恥心はさらに大きくなります。
常に相手のことを考えるだけで、印象が変わる
私は別に、「謙虚でいることが美徳である」などと、道徳の教科書のようなことを言うつもりはありません。
人生には、自己アピールが必要な場面もありますし、自分を少し高く売り込むことで、大きな仕事が入ってくることもあるでしょう。
ただ、必要に迫られたわけでもなく、あえて「この場では、自分をアピールしよう」と考えているわけでもなく、焦燥感に駆られて、つい自分を大きく見せようとしてしまう人は、自分自身を受け入れられていないのかもしれません。